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美しき仮面ライダー女優・飛鳥凜が挑んだ“女同士の究極愛”『ホワイトリリー』

dmenu映画 2/17(金) 21:40配信

日本映画が低迷していた1971~1988年。低予算で約1100本もの成人映画を送り出し、あまたの監督や脚本家を育てた「日活ロマンポルノ」。そのスピリットを現代に継承する企画が、気鋭の監督5人が同じ条件でオリジナル新作を競い合う「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」だ。昨年11月に始まり、劇場に多くの女性客も集めているこの試み。ラストを飾る『ホワイトリリー』は、『リング』(1998年)や『クロユリ団地』(2013年)など“Jホラー”の名手としても知られる中田秀夫監督が手がけた。実は中田監督、今回の5人のなかでただ一人、助監督としてロマンポルノの撮影に参加していた経験を持つ。かつての現場を知る中田監督は、リブート(再起動)とどう向き合ったのか?

女が強い時代のポルノって?

タランティーノ監督も驚く「世界映画史上の大事件」

東京大学を卒業した中田監督が日活の撮影所に入ったのは、1985年。この年、大手映画会社で新規採用があったのは日活だけだった。すぐに助監督として、上垣保朗監督『オフィス・ラブ 真昼の禁猟区』(1985年)の現場に参加。計7作品を通して、ロマンポルノ最後期の3年間を見届けた。

「僕にとってロマンポルノの定義というのは、わりあいシンプルなんですよ。とにかく人間の恋愛を、普通のラブ・ストーリーなら省くような性愛も含めて赤裸々に描ききった作品。よく“10分に1回程度、濡れ場を入れる”という今回とも共通するルール。僕の知る範囲でも、現場レベルでそういう不文律は機能していました。でも、その根底にあるのはあくまで性というフィルターを介して人間を描く、“ロマン”の部分に尽きると思うんです」

ロマンとはフランス語で、物語という意味。実際、70~80年代に撮影された膨大な日活ロマンポルノの作品群は「欧米の基準でいうとポルノと呼べるかどうかもあやしい」と中田監督はいう。

「向こうでポルノというと、行為のみでほぼドラマ性はないものを指すことが多いので。映画ファンはむしろ“エロティック・フィルムズ”と呼んでいます。国を代表する元メジャー撮影所が、そんな作品を17年で1100本以上も世に送り出したこと自体、空前絶後と言っていい。クエンティン・タランティーノ監督がよく言うように、世界映画史上の特筆すべき事件なんです」

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最終更新:2/20(月) 10:00

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