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廃墟マニアの聖地「化女沼レジャーランド」 夢をもう一度叶わず、本当の「さようなら」

2/20(月) 17:27配信

BuzzFeed Japan

廃墟マニアの“聖地”となっていた宮城県大崎市にある遊園地「化女沼レジャーランド」。

この度、所有権が他者に移ることがわかった。【BuzzFeed Japan / 播磨谷拓巳】

夢、叶わず…

同園は1979年に開園。園内には、遊園地や温泉、コテージなどがあり、最盛期には年間30万人が訪れていた。

しかし、バブル崩壊のあおりを受け、2001年10月に閉園した。

同園の運営会社の後藤孝幸社長は閉園後も、「化女沼を一大観光地に」の夢を追いかけていた。

閉園後も施設内の遊具などはそのまま残し、日本唯一の“廃墟テーマパーク”として再スタートを目指していた。そのため一切の施設や土地の売却を拒んできた。

しかし、買い手が見つからず、2月末をめどに所有が他者に移ることになった。

今後についてはまだ不明だが、産業地になる可能性があり、見学は不可能になる。取り壊しの可能性もあるとのこと。

「団子の恩返しのために…」

後藤社長は昨年6月に転倒して膝を骨折。杖が手放せない状態になってしまった。

高齢ということもあって、買い手探しや、見学会の管理などを廃墟マニアの鹿取茂雄さんに一任していた。

鹿取さんは同園を度々訪れていたことから、後藤さんと親交が深くなり、任されるようになった。

鹿取さんはBuzzFeed Newsの取材に話す。

「せめて温泉だけでも活用してほしかったのですが、それも難しい状況です。非常に残念な結果になってしまいました」と肩を落とす。

「廃墟好きを受け入れてくれた後藤社長には感謝しかありません。毎回、参加者へ資料を配り、団子とお茶まで振舞ってくれました。廃墟マニアが所有者に歓迎されることなんてありえないです」

廃墟は、放火や破壊の危険性があるため、ファンに向けて一般公開することは珍しい。
期待に応えようと鹿取さんは、自らの仕事の傍ら、買い手を探したり、時には自ら売り込みにも行ったりした。

「報酬はあのときの団子です。絶対に恩返しをしたかった」と鹿取さん。

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最終更新:2/20(月) 18:40
BuzzFeed Japan