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ヘッジファンドのレバレッジに偏見を抱かせた「事件」とは?

2/21(火) 20:15配信

投信1

ヘッジファンドの平均的なレバレッジはどのくらい?

ヘッジファンドといえば、「てこの原理で自己資金の何十倍ものリスクを取っている」、つまりレバレッジを活発に活用しているイメージがあるようです。

さらに、レバレッジといえばFX取引では数十倍のレバレッジを効かせることがあると聞くので、ヘッジファンドのレバレッジというのは、ことさらすごいことになっているはずだという考えに至るのかもしれません。

しかし、実際にはヘッジファンドの平均的なレバレッジは1.5~2倍程度と言われています(出所: National Bureau of Economic Research、2011年2月)。これは、「意外と小さいな」と感じる水準かと思います。

身近なところにもあるレバレッジを利用した取引

レバレッジを専門的に分類すると、グロス・レバレッジ、ネット・レバレッジ、ロング・オンリー・レバレッジ等に分けられます。

グロス・レバレッジは、ロング・ポジション(買い持ち)と、ショート・ポジション(売り持ち)の合計の大きさが、投資家から託されている運用資産全体に対してどのぐらいの比率であるかを見る指標です。一方、ネット・レバレッジは、ロングとショートの各ポジションを相殺した結果残るポジションの大きさを見ています。

一般的に、「ヘッジファンドのレバレッジ」と言った場合は、グロス・レバレッジに言及していることが多いようです。

「レバレッジなんて怖い、自分には縁がない」とお感じの方もいるでしょう。しかし、一般的な金融商品である住宅ローンもレバレッジを利用した取引です。

6,000万円の物件に対し、自己資金600万円で残りはローンを借りたとすると、自己資金の10倍のレバレッジを取る住宅売買取引をしたことになります。そう考えてみると、レバレッジも意外と一般的な仕組みなのではないでしょうか。

ちなみに、10倍ものレバレッジを取るヘッジファンドを見つけることは困難だと思われます。

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最終更新:4/5(水) 14:20
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