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外貨建て保険は「国際分散投資」なのか? 外貨建て保険の本質

マネーの達人 2/21(火) 5:07配信

外貨建て保険

米国でトランプ氏が大統領になったからというわけではないのだろうが、最近、外貨建て保険についてテキストを作ってほしい、セミナーをしてほしいという要望を受ける。

外貨建て保険の話をする場合、

(1) 標準利率が下がると保険料がどの程度上がるのか(保険数理)

(2) 生命保険会社の資産運用はどのようになっているのか(保険会社の財務戦略)

(3) その保険会社にとっての外貨建て保険の商品としての位置づけ(保険会社の商品戦略)

(4) その保険会社の販売チャネルの話(保険会社の商品販売戦略)

などについて説明しなければならない。

外貨建て保険は「国際分散投資」なのか?

さて、資料を作り始めて思うのは、外貨建て保険は、「国際分散投資」といってよいのだろうかということである。

個人的には、外貨建て保険を国際分散投資で説明するのはよくないと考える。

まったくダメかというと、まったくダメとも言い切れないので少し厄介でもある。

国際分散投資とは、リターンがプラスになるものの組み合わせで、いろいろなものに投資しておくと分散投資の効果によりリスクが低減できるというものである。

したがって、株式を中心に話をするときに使う概念である。

為替は、(人によって異論はあろうと思われるが)基本的にはリターンを産み出さないものである。つまり、価格が変動すするのでリスク要因ではあるが、リターンの要因ではない。

だから、通貨をいくら組み合わせても国際分散投資にはならない。

外国株式は外貨建てであり、為替ヘッジしなければ、結果としてポートフォリオに複数の通貨が組み入れられることになるというのが正解である。

国際分散投資という言葉が使われる理由

なぜ、国際分散投資という言葉が使われるのかといえば、言葉が魅力的だからというのがその理由であろう。分散投資という言葉と、海外投資という言葉は響きがよい。

そしてこの二つの言葉を組み合わせた、国際分散投資という言葉はもっと響きがよい。

なんだか、素晴らしい投資をしている気分にさせられる。だから、国際分散投資という言葉が使われる。

外貨建て保険については、本来であれば、通貨の話ではなく金利の話が説明の中心になるべきだと思う。

高い金利を使うことができる、標準利率の制約も受けないという点が説明され、その結果、割安な保険料になる。

また、将来インフレになったとき、外貨建て資産を保有しておくとリスクヘッジになるということも魅力として挙げられるべきであろう。

円安になる円高になるといった通貨の見通しを説明してもあまり訴求力はない。

そもそも、数十年の期間で為替の動向を予想できる人はいない。だから、為替を資産運用のように表現することは適切ではない。

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最終更新:2/21(火) 5:07

マネーの達人