ここから本文です

首相夫人が名誉校長の神道小学校 なぜ、国有地は「ただ同然」になったのか

2/22(水) 6:30配信

BuzzFeed Japan

学校法人「森友学園」が購入した大阪の国有地をめぐる疑惑。10億円級の土地だが、学園側が支払っていたのは実質200万円だった。どういう経緯なのか。取材や証言で改めて整理する。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

この土地には4月、森友学園が運営する「瑞穂の國記念小學院」が開校する。「日本初で唯一の神道小学校」だという。

名誉校長は安倍晋三首相の妻、昭恵さん。校長の籠池泰典氏(森友学園理事長)は、政権に近く、改憲を目指す保守団体「日本会議」の大阪支部役員だ。

そんな森友学園は、なぜ、本来なら10億円近い土地を実質「200万円」で買えたのか。

舞台は大阪府豊中市野田町の国有地約8770平方メートル。ここをめぐる取引には、4つの転換点がある。

1. 2015年5月 森友学園が土地を借りる
2. 2016年3月 森友学園が土地の購入を決める
3. 2016年4月 国が森友学園に1億円超を支払う
4. 2016年6月 森友学園が土地を購入する

ひとつずつ、見ていこう。

1. 2015年5月、森友学園が国から土地を借りた。料金は月額227万円だった。

森友学園はこの土地を国から借り、学校建設を始めた。土地を購入するお金がなかったからだ。

土地の所有者だった大阪航空局補償課の課長補佐は、BuzzFeed Newsの取材に言う。

「通常であれば売り払いとなるのですが、先方の資金的な事情で『すぐに買えない』ということで、貸し付けで対応しました」

国有財産の売買についての諮問機関「国有財産近畿地方審議会」の資料(2015年2月)によると、土地を「10年間まず借地として貸して、その後に時価で売る」こと、森友学園は「契約後8年を目途に本地を購入する予定」でいることが明かされている。

2月20日、TBSのラジオ番組に電話出演した森友学園の籠池理事長によると、契約金額は月227万円だったという。

2. 2016年3月、土地から大量のごみが見つかる。森友学園が土地の購入を決める。

小学校の工事が始まったのち、土地の深層部から「大量のごみ」が見つかる。

2010年の大阪航空局の調査では、土地の表層部分(3メートル)にごみがあることがわかっていた。新たなごみは、森友学園が建設工事で基礎杭(9.9メートル)を打っている際に発見したという。

BuzzFeed Newsが財務省国有財産審理室に確認したところ、土地に埋まっていたのは生活ごみ(ビニール片、陶片、ガラス)や木材片だったという。

「ごみ発見」から2週間ほど経ち、森友学園は突如として土地の購入を決意する。8年間賃貸するはずが、まだ1年経っていなかった。しかも、お金がなかったはずなのに、なぜか。

財務省の佐川宣寿・理財局長は2月15日の衆議院財務金融委員会で、この森友学園の不可解な意思決定について、「開校が1年後に迫っているなか、早期に学校を整備し開校するため」と説明した。

籠池理事長自身は、前出のラジオ番組でこう述べている。

「綺麗な土地だったら、例えば1000円で買ったものだったらは1000円ですけど、ちょっとなんか変なもの、生活なんぼのものが出てきたらというたら800円になりますよとか、700円になりますよ、というようなことになるんだろうと僕思うんですよね」

こうも言っている。

「第六感が働きまして、これはちょっと賃借料にしたらかなり安くなると。そうすると購入させてもらえる金額に近づいてくるのではないかと」

1/3ページ

最終更新:2/22(水) 7:47
BuzzFeed Japan