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里地里山コース新設 中山間地域 課題解決へ 農学部を改組 鳥取大学

2/22(水) 7:00配信

日本農業新聞

 鳥取大学は、2017年度から農学部を改組し、「里地里山環境管理学コース」を新設する。中山間地域を“里地里山”と位置付けて保全管理と活用法を学び、地域経済の振興も含めて幅広い視点から中山間地域が抱える人口減少などの課題を解決できる人材の育成を目指す。

 同コースは、地域学部に置いていた地域環境学科を農学部に移管して新設する「生命環境農学科」に設ける。生命環境農学科にはその他に国際乾燥地農学、植物菌類生産科学、農芸化学の各コースがあり、学科の定員は計220人。2年次からコースを選択する。

 学部の大規模改組は約20年ぶり。田村文男農学部長は「中山間地域の問題や環境保全が、社会の重要なテーマとなっている。地域の課題を解決できる幅広い知識を持った人材の育成が、これまで以上に求められている」と狙いを話す。

 里地里山コースでは、里地里山論や農業経済学、マーケティング論、森林経営学、自然再生論などの科目を設ける。人口減少や耕作放棄地の増加が課題となる中で、里地里山の環境と資源を理解して活用法を学ぶとともに、地域経済の振興に結び付けることができる人材を育てる。また、卒業後の進路は、国家・地方公務員やJA、森林組合、生産者などを想定する。

 農林業の振興には国際情勢を踏まえた視点が欠かせないことから、農学部の学生が留学しやすい環境を整えた。これまでの2学期制から、授業を4学期に分けるクオーター制を導入し、授業を柔軟に組み立てられるようにして留学を促す。

 田村農学部長は「国際感覚を身に付けた地域のリーダー的な存在となる人材を育成したい」と話す。

日本農業新聞

最終更新:2/22(水) 7:00
日本農業新聞