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この排煙さえも地球温暖化の原因ではない?米国の汚れた金で歪められた事実

3/5(日) 14:10配信

THE PAGE

 累積量では、これまで世界で二酸化炭素をもっとも多く排出してきたのは米国だ。同時にこの国では温暖化の研究がもっとも進んでいたにもかかわらず、有効な手立てを打つことができなかった。利益優先で環境無視の企業のトップたち、彼らから報酬をもらい温暖化を否定する政治家、科学者やロビイストたちのためだ。彼らの大規模な洗脳活動のために、多くの人々が温暖化を信じない状況にさえ陥ってしまった。

フォト・ジャーナル<地球温暖化のいま>- 高橋邦典 第43回

 企業の中でも悪名高いのは、世界最大の石油会社エクソン・モービルや、石油・化学・日用品の総合企業コーク・インダストリーズだろう。80年代から温暖化の影響を知りながら、 エクソンは4000万ドル(およそ45億円)、コークは9000万ドル以上を費やし、「温暖化否定」を主張する組織や教育機関を育み、さらには政治家を買収し、世論を操作してきた。こんな「ダーティー・マネー(汚れた金)」によって、事実は歪められ、世論は分割されてしまったのだ。

 そして今、米国でのトランプ大統領の就任によって、さらに将来は暗澹としてきた。「地球環境よりも米国経済優先」のトランプは温暖化など頭から否定しているが、彼が国務長官として指名したのが、エクソン・モービルのトップであるレックス・ティラーソン。このコンビによって、これまで各国によって築き上げられた温暖化対策が水の泡と化してしまう可能性が高い。

 温暖化否定を唱える輩達にも、子供や孫がいるはずだ。同じ地球上に住んでいるというのに、裕福だからといって自分の家族だけは温暖化の災難から逃れられるとでも思っているのだろうか? 将来の世代の暮らしを犠牲に、私腹を肥やす彼らの罪は計り知れぬほど大きい。

(2005年8月撮影)

※この記事はTHE PAGEの写真家・高橋邦典氏による連載「フォト・ジャーナル<地球温暖化のいま>」の一部を抜粋したものです。

最終更新:3/11(土) 11:03
THE PAGE