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戦略計画見直し。合言葉は「BIG TRY」すべての人を、夢中にできるか。

2/23(木) 12:18配信

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 2月20日、日本ラグビー協会はラグビーワールドカップ2019日本大会、2020年東京五輪に向けて2010年に策定された戦略計画を見直し、「新ビジョン」「ブランドステートメント」「戦略計画」を発表。それに伴い、新たなロゴもお披露目された。

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 会見の冒頭で日本ラグビー協会・岡村正会長により発表されたロゴは、赤のゴールポストをイメージしたものの上下に「BIG」と「TRY」が入る。専門家に委ねたものではなく、協会内で議論を進め、作成した手作りのものだという。岡村会長はロゴの意味をこう説明した。
「何事にも大きな目標に挑戦する。勝利に向かってトライする意味が込められています。多くの方々に感動を与える日本ラグビーにしたい。2019年決勝トーナメント進出、2020年五輪で男女ともにメダルを獲得するという夢があります。そのために『BIG TRY』の合言葉のもと、一体となり戦いたい。同時に、ラグビー関係者が奮い立ち、世の中の人たちが応援してくれるものにしたい。人々を夢中にできるかは大きな課題でしたから」

 坂本典幸専務理事からは、「日本なので白と赤。ゴールポストは象徴であり、目的でもある。このロゴをラグビーの象徴にしたいので、あらゆる場面で出して露出していければ。日本代表などのジャージーの肩に入れるなども考えられます」と加えられた。

 ロゴに加え、意思決定の際に立ち戻ることができる原点となる日本ラグビーの哲学、日本ラグビーの果たすべき使命、ラグビー自体が持つ可能性を基盤にしながら、さらに発展させていくべき価値と意義にまで話は及んだ。

 哲学ではこれまでの「Rugby:for All」に加え、人々や社会の活力になるために強くなる努力を続けることを挙げながら、3つの行動指針が示された。
● Be Open:人々とつながり、社会に役立とう。
● Play Globally:世界視点で考えて、実行しよう。
● Keep Integrity:常に真摯であり、誠実でいよう。

 日本ラグビーが果たすべき使命としては、坂本専務理事がこう話す。
「人々を豊かにして社会の発展に貢献していけるかどうか。日本のスポーツの国際的な競技力向上の先陣を担いたいこともあります。身体、技能に加え、人格も鍛えるスポーツであるラグビーをプレーすることで、インテグリティを行動で示し、次世代に伝えていく。アジアにおいてもリーダーシップを発揮してラグビーの発展とグローバル化を進めていくつもりです」

 そして、大切な取り組みになる普及戦略は山本巧理事が発表。特に小中学生に対するものはこれまで通り力を入れる。
「ターゲットは小中学生。この政策を通してラグビー自体の認知を上げたい。2020年以降も『ラグビー知っているよ』、『やったことあるよ』。そういう言葉が聞ければうれしいですね。そして、その次のポイントとしてタグからラグビーへの移行も大切です。フルコンタクトのラグビーへ移行した人たちが『本当にラグビーをやっていてよかった』と思える環境を整えていきたい。この両軸で動かしていきます。数を増やすことも大切ですが、何よりも笑顔にしたいのがメッセージ。結果として、それがレガシーにつながっていければ」

 子どもたちへの広がりは地域格差が大きく、受け皿が少ない。そのため、学校の授業でのタグラグビーを大切な架け橋と見据える。そして、タグを楽しんだ子たちが、コンタクトスポーツでもあるラグビーに移行した時の安全対策、そして何よりも同様に楽しめるのか。その入り口を見誤らず、笑顔が続くような指導が鍵のひとつだと考えている。

(取材:福田達)