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お宅の鶏舎も危険いっぱい 伝染病運ぶ動物次々・・・ 侵入の様子撮影 鳥取県西部家保

2/24(金) 7:00配信

日本農業新聞

 鳥取県西部家畜保健衛生所は、高病原性鳥インフルエンザなど家畜伝染病対策に、センサーカメラを使い野生動物の鶏舎内侵入の様子を“見える化”し、農家の防除意識を高めている。言葉だけでなく、侵入の様子を視覚化し、画像で伝えることで説得力が増す。実際に危機感を持った農家が鶏舎を修繕するなど効果が出ている。 

 高病原性鳥インフルエンザウイルスを媒介するとみられる野生動物の侵入防止は、防疫面で最も重要な対策の一つといわれる。しかし侵入箇所が分からなかったり、野生動物への認識が不足していたりで、農場での効果的な指導が難しい。

 同家保は、侵入画像を実際に見せることで意識向上を図ろうと、鳥インフルエンザウイルスを研究する鳥取大学の山口剛士教授の協力を得て、2016年3月から管内3カ所の鶏舎に1カ所当たりセンサーカメラ20台を設置した。

 動物の足跡やネズミがかじった跡、ふんが多い所などを中心に2週間ほど撮影。除ふんベルトやバーコンベヤーの隙間などからネズミや猫、イタチなど野生動物が侵入する様子が撮影でき、侵入経路や行動を明らかにした。

 画像を基に、カメラを設置した農場は、侵入箇所の修繕や侵入防止策を実施。従業員への教育や意識改善に役立てている農場もある。同家保の長千恵農林技師は「口頭で対策の必要性を説明するより、侵入している場面を見せる方が飛躍的に説得力が増す」と効果を実感する。

 山口教授は「水鳥を食べたイタチやテン、猫がウイルスを持ち込む可能性がある。猫のふんから1週間後にウイルスが見つかった調査もある」と対策の必要性を強調。要望があれば、センサーカメラを貸し出す考えだ。

日本農業新聞

最終更新:2/24(金) 7:00
日本農業新聞