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ジブリと宮崎駿の呪い “リストラ”された後継者たちの「その後」

2/24(金) 12:13配信

BuzzFeed Japan

スタジオジブリと言えば、高畑勲、宮崎駿の両監督。そして鈴木敏夫プロデューサーの3人が核だ。『風の谷のナウシカ』、『魔女の宅急便』、『かぐや姫の物語』 
など数々の名作映画を生み出してきたが、2014年その制作部門を閉じた。後継者たちはスタジオを去り、どうなったのか――。

【『メアリと魔女の花』予告動画も解禁】

【BuzzFeed Japan / 嘉島唯】

「ジブリの……呪いのようなものがあるんですよね。うん、呪い……」

天井を見上げて話すのは、スタジオジブリで『かぐや姫の物語』、『思い出のマーニー』のプロデューサーを務めた西村義明さんだ。現在は、スタジオポノックを立ち上げ、米林監督の長編アニメ―ション映画『メアリと魔女の花』を制作している。

米林さんと西村さんは「ジブリの巨匠たちの魂を受け継ぐ」と言われることもある。そんな彼らは、スタジオジブリの制作部門解散によって退社していた。

「リストラクチャリング……僕らはリストラされたので」

2014年、米林宏昌監督と西村プロデューサーのタッグで作られた『思い出のマーニー』のプロモーションで全国を回り、東京に戻るとジブリのスタジオはがらんどうだった。

「数か月前まで、凄まじい勢いで一緒に制作に向かい合っていた仲間が誰もいない。前々から制作部門を閉じるとは聞かされていたのですが……愛している存在が留守にしている間にふわっと消えてしまった。その現実を見ると、虚無感というか……終わっちゃうんだぁって……そういうことしか覚えていないです」

一緒に全国を回った米林監督と「やっぱり、みんなはもういないんだなぁ」と、空っぽになったスタジオを去った。

後日、書類にサインをしたときに、改めて自分の立場を実感した。もうここから去らなければならない。しかし、そのときある思いが湧いてきた。

これでいいんだろうか? このまま潰えていいんだろうか?

「スタジオジブリの作品が大好きでここに入って、高畑監督、宮崎監督と映画を作ってきた。ここには9割の苦しさと1割の喜びがありました。最高のクリエイターが集って『一本の映画で世界を変えられる』と信じて邁進してきた。でも、みんなバラバラに散ってしまう」

そしてこう続けた。「ジブリにとってクリエイターは宝だった」。

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最終更新:2/24(金) 19:32
BuzzFeed Japan