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70歳以上、人生の大先輩に聞いた「生きていく上で大切なもの」

2/24(金) 17:30配信

TOKYO FM+

東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、様々な人々に声をかけ、1つのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。
2月21日のテーマは「大先輩からキミへ」でした。世界トップクラスの「超高齢化社会」に突入しつつある日本。団塊世代は70代に入り、日本の経済の成長を支えた人々が高齢となる時代がやってきました。昔の老人のイメージとは違い、まだまだ人生を謳歌している元気な高齢者の皆さん。きっとその言葉には、人生の叡智が詰まっているに違いない!ということで、今回は東京に住む「大先輩」たちに、「大切なもの」について伺いました。

70歳以上、人生の大先輩に聞いた「生きていく上で大切なもの」

◆柴又でキャッチした91歳の女性
「食べるものを大事にしたほうがいいと思うの、捨てないで。食べるのが一番大事だからね、生きていく以上はね! そうでないと体弱っちゃうからね。やっぱり色々何でも食べなきゃ! 私この歳になって肉を食べちゃいけないって言われたけど、肉食べてますよ。だけどやっぱり少しは歩かないとね。
(若いうちから?)
そうね、歩かないと足がバテてきちゃいますよね。あたしデイサービスに行っているんだけど、杖無しで歩ける人はいないですよ。
(早めから歩くのは大事ですね~!)
若い頃から歩かないと! 車ばっかり乗っててもね。それでね、デイサービスで私の前の席の人が、自分の歯なんですって! その人に理由を聞いたら子どもの頃毎日牛乳を飲んでたって!! やっぱり牛乳はいいんじゃないですか~!」
 
◆井の頭公園でキャッチした85歳の男性
吉祥寺、ハーモニカ横丁の7代目会長だという方でした!

「やっぱり歯だよ! 歯は大事だよね、歯が無いと人に笑われるじゃん! ハッハッハ~! 今85だけど2本だけ残っているんだよね。あとはみんな無くなっちゃった。だから歯を大事にしたほうがいい!と言うことだね。
(歯は大事なんですね)
大事、大事! 歯でもって健康が左右されるからね。
(歯の他にもありますか?)
あ~、今85だけど、やっぱり歌だね、歌! 歌を平均20曲くらいお腹から声を出す! お腹からね、真剣に高い声を出すのがいいんじゃない~。
(ご参考までに1フレーズお願いできますか!?)
相当大きい声になっちゃうけど大丈夫?
♪佐渡へ~佐渡へ~~と~~♪
もっと本当は大きい声出すんだけど遠慮したよ(笑)。『佐渡の恋唄』、細川たかしが歌ってる有名な歌なんだよね。入れ歯を忘れた時はあんまり歌わないの。ひばりの「ひ」が言えなくなっちゃう(笑)」

◆松陰神社前でキャッチした67歳の男性と94歳の女性
お母さんと義理の息子さん、おふたりで仲良く散歩しているところに声をかけました。

息子さん「まぁ限られた人生ですから、好きなことをやったほうがいいと思います。人生80年あるんですから、夢を持って好きなことしたほうが。絶対後悔しますよ」

お母さん「いいこと、教えてもらったねぇ」

息子さん「私67なんですけど、まだ仕事頑張ってます。若いんですから、好きなことやる!」

(楽しく生きるためには?)
息子さん「山あり川あり谷ありありますけど、人間辛いこと忘れるから。どんどん前向きにもっていけば、昨日嫌だったけど今日になれば忘れて。自然に忘れます!」

お母さん「自然に忘れてくね」

息子さん「過去は振り返らない、捨てるものは捨てたほうがいいです。みんなしがみつくから。捨てるものは捨てて、新しいものを吸収したほうがいい」

◆松陰神社前でキャッチした70代のご夫婦
「固定観念に囚われないで、やりたいことをやったら悔いのない人生じゃないですか?
(やれない状況もあったりするのでは?)
若い人は多少問題があっても面白そうなことをやる。若いうちは取り返せるもんね。とにかくやりたいことをいっぱいやれよ!と。変に小さく構えないで、やりたいことは、若いうちしか出来ないよ。
(不景気で挑戦するのも臆病になったりもするのかも)
そういうのを止めればいいんだ。これがいいと思ったらやってみるんだね。
(後悔はあります?)
英語をやっときゃ良かった。ペラペラになっときゃ良かったって思うわ。
(若い人は英語勉強したほうがいいですか?)
いいですよ! 今の世の中もう圧倒的にそれが有るか無いかで違うから。総理大臣になるには英語喋れなきゃダメだって。小学生の孫にも、英語はやりなさい!って言ってますよ」

◆錦糸公園でキャッチした74歳の女性
「お父さんとお母さんが喜ぶことをやってくれたらいいんじゃない? 私はお母さんの看病やったから。やっぱり心配かけないことだね。私32、3の娘を、15年前にくも膜下で亡くしたのよ。親子でありながら、もう少し色んなこと分かってあげられたら良かったな~って。やっぱり思いやりだよね。健康ってことは、お互いに思いやりをもって支えていくってこと。自分の娘を亡くして、もう少しこんなことやってあげれば良かったなって思うの。一緒に住んでると、分かってるようで分かんないんだよね。亡くした後、分かるんです。亡くす前に分かりたいけれど。当たり前のことだと思うよ。お父さんお母さん大事にしてあげて」

◆錦糸公園でキャッチした75歳の男性
「先輩としての? 難しいね。色々あるけどな~。オレはいっぱい恋したけど、恋して人を愛する事かな。ただそれを裏切っちゃダメだな。ルールがあるよな。そのルールだけきちんと守っていかないとな。結婚前に同棲して子どもができた、そしてすぐ離婚する、子どもを施設に預ける……。そういう無責任なことしたらダメだな。
(長く仕事をする秘訣は?)
健康、運動! 毎日運動してっから。ここ歩いてプール行ってる。認知症にならない為には、運動して、人と会話して、健康な食事をちゃんとする。なんでも食べるよ。3食きちっとね。日本の食事。朝は味噌汁と、お新香と。そのルールをちゃんと守れば、長生きするよ~!」

番組にはこんなメッセージも。

「私が仕事で新人のころ、自分のミスでもないのに新人のせいにされて落ち込んでいた時、祖母が“理不尽なことを言われてもね、一回受け入れてみるのよ。受け入れて、すみませんと言って、また黙々と仕事に打ち込む。一番大切なことは素直で謙虚なこと。そのうち周りもわかってくれるから”と言ってくれました。今でも教訓になっていて、受け入れてみてまた見えてくるものもあるなと思いました」

【何度も聞いたはずなのに、胸に響く大先輩の言葉】
大先輩の金言の数々に堀内貴之も改めて背筋が伸びた様子。特に、娘さんを亡くしたという74歳の女性の話には「言葉が出なくなってしまいます。お父さんお母さんを大事にする、今まで何回も聞いてきた言葉なんですが」とコメント。声を録ったボイス収集隊も「大先輩たちと話す時間は、まるで図書館で本をパラパラと読んでいる様な感覚にさせてくれます」と言っていました。

何気ない言葉でも、ストレートに響く年配の方々のアドバイス。それは人生の紆余曲折を経験した人にしか持てない説得力なのかもしれません。

(TOKYO FM「シンクロのシティ」2017年2月21日放送より)

最終更新:2/24(金) 17:30
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