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投球練習中に権藤コーチが次々と新しいボールを…侍はWBC球に対応できるか

2/24(金) 21:27配信

Full-Count

NPB統一球よりも滑るとされるWBC球、特に「新しい球はすごく滑る」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」は24日、「KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎」で強化合宿2日目の練習を行った。投手陣では、則本昂大(楽天)、増井浩俊(日本ハム)、千賀滉大(ソフトバンク)ら6人がブルペン入り。滑るとされるWBC球への対策のため、権藤博投手コーチが投球練習中に頻繁にボールを取り替えさせるなど、着々と準備を整えている。

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 WBC開幕が迫ると、日本代表チームに必ず持ち上がるのが、公式球への対応の問題だ。WBC公式球は、MLBと同じローリングス社製。MLB公式球と基本的には同じもので、日本で使用されているミズノ社製のNPB統一球よりも滑りやすく、一回り大きいと言われる。また、NPB統一球とは違い、1つ1つの個体差が大きいのも特徴だ。

 この日は、最初に則本、増井、宮西尚生(日本ハム)の3人が並んで投球練習を実施。則本が12球目を投げ終えたところで、権藤コーチは新しいボールを手渡した。他の選手にも同じように頻繁に新しいボールを差し出したが、そのたびに侍投手陣は両手でこねたり、ロージンバッグをつけるなどして、“対策”を取った。

 増井は「新しい球はすごく滑る」と話す。ただでさえ滑りやすいが、“ニューボール”になると、より手につきづらくなるという。加えて、サイズが一回り大きいことで、コントロールもさらにきかなくなる。

メジャーで活躍した黒田も苦労、「とにかく慣れていくしかない」

 MLBで7年間活躍した黒田博樹氏(元広島)は、田中将大がヤンキースに移籍してきた2014年、MLB球への対応について「日本で10年以上を使ってきたボールが変わるわけだから、それは大変なことはたくさんあった」と自身の経験を振り返り、「とにかくたくさんボールを握って慣れていくしかない」とルーキー右腕に“助言”を送っていた。それだけ対応は難しい。何球も投げ、手に馴染んだ状態ではなく、新しいボールを渡された時にどのように対応するか。本番の試合を見据えた“予行演習”は当然、必要だ。

 もっとも、権藤投手コーチは「彼らは対応しますよ」と、日本のトップクラスが集まった代表戦士たちに信頼を寄せる。選手も自主トレ期間中からMLB公式球を使うなど準備を進めており、武田翔太投手は「不安は何もない」と明言。則本も「自主トレから触っているから問題ない」と話し、松井裕樹投手は「とにかくボールを(もらったら)こねて、ロージンと合わせてやっていきたい」と対策について口にした。

 初戦のキューバ戦(3月7日、東京ドーム)まで2週間を切った。WBC球を思い通りに操れるか。小久保監督が日本の最大の強みとする「投手力」を最大限に生かすためにも、このまましっかりと対策を進めていきたい。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:2/24(金) 21:41
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