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<プレミアムフライデー>「アフター3」に特別感 静岡市中心街

@S[アットエス] by 静岡新聞 2/25(土) 8:02配信

 官民一体を旗印にした静岡市の「プレミアムフライデー」初回の24日午後、スタートイベントが開かれた中心街には、段取りよく仕事を終えて「アフター3」を楽しむ人たちが繰り出した。街づくりへ手応えをつかんだ人がいた一方、定着へ課題を実感した人もいた。

 協賛企業のヨシケイ開発(静岡市駿河区)の女性(27)は、同僚3人と午後4時45分に待ち合わせして新静岡セノバのイタリア料理店で食事を楽しんだ。映画やカラオケなど、食後の過ごし方も考えてこの店を選んだという。

 会社から一緒に移動することもできたが、職場とプライベートを切り離してみた。

 「外が明るいから気分が軽い。土、日曜は家族との時間を大切にしているから、こうして友人と楽しむ時間がつくれてうれしい」と声を弾ませた。

 通常より1時間早く開店した飲食店街の居酒屋「岩生」には午後4時すぎから仕事帰りの会社員が集まり始めた。会社仲間と訪れた営業職の男性(52)は「商談の予定を入れないようにしていた。下校する小学生とすれ違って特別感を味わった」と笑った。

 「自分のための時間に」と話す静岡市葵区の会社員(30)は久しぶりにデパートで買い物を楽しんだ。「普段は育児に追われているので少しでも早く退社できるのはありがたい」と語った。



 ■「先導役」「対象外」やりくり 静岡市役所

 静岡市役所はプレミアムフライデーに協力し、正規職員1100人がそれぞれ時間単位で「午後3時退庁」を目安に有給休暇を取得申請し、街中や家庭で思い思いの時間を過ごした。ただ、通常の金曜日と変わらない午後を迎えた職員も多い。市は、新しい試みを先導する役割と、公共サービスを担う立場の両立に向け、初回の取り組みを検証する方針だ。

 市によると、正規職員6千人のうち、有給休暇の取得対象となったのは事務職を中心に3400人。市民の生命財産を守る消防職員、開設時間が定められたこども園や、図書館などの職員は対象外とされた。市民の各種申請に対応する窓口業務が年度替わりの繁忙期に入ったため、多くの窓口を有する区役所では人員のやりくりに苦慮し、有給休暇の申請状況がいまひとつだったという。

 市人事課は部署ごとの実績を分析して、次回以降に役立てる。和田明久課長は「公共サービスを維持するのが大前提」とした上で、「働き方改革を推進する旗振り役としてできる限り協力していく」と話した。



 ■旗振り役、定着に期待 静岡伊勢丹・雨宮社長

 「短期間にこれほどのムーブメントになるとは思わなかった」。静岡市の官民挙げた取り組みの旗振り役を自任する静岡伊勢丹(同市葵区)の雨宮潔社長(58)は午後3時すぎ、人通りが増した商店街を歩き、笑顔を見せた。

 経済産業省が昨年12月にプレミアムフライデーを言い出した前から、市や経済団体に企画書を持ち込み、地元商店街に働き掛けて地ならしをした。

 迎えた初のプレミアムフライデー。雨宮氏は来客対応など日常業務をこなしてから、午後4時のオープニングイベントに臨んだ。商店街が用意したセミナーの一つ「篆刻(てんこく)教室」にも参加。「プレミアムフライデーは商店と大型店が有機的につながる販売促進策だ。テーマ性のある商業活動は静岡市の名物になる」と、今後の発展に期待を込めた。

静岡新聞社

最終更新:2/25(土) 8:02

@S[アットエス] by 静岡新聞