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サービスエリアに一流シェフ? 高速道路の「食事」が大きく変化したワケ

2/25(土) 7:30配信

乗りものニュース

サービスエリアの料理人が腕を競うコンテスト開催。

 2017年2月19日(日)、服部栄養専門学校(東京都渋谷区)にて、NEXCO中日本および中日本エクシスによる「第9回 メニューコンテスト」の決勝大会が開催されました。NEXCO中日本が管轄する高速道路に設置されたSA(サービスエリア)のレストランが参加する、料理コンテストです。「SAの料理人」にスポットライトが当たる数少ないイベントということもあり、参加する料理人さんをはじめレストランのスタッフが非常に力を入れる、渾身の逸品が並びます。

【写真】実在しない「有磯海」?

 そんななか、最優秀賞を獲得したのが北陸自動車道 有磯海SA(下り・富山県魚津市)の「越中とやま 食の味めぐり~つなぐ~」(2000円・税込)でした。「つなぐ」というのは料理のコンセプトになっている「郷土料理の伝統をつなぐ」という気持ちを表したものといいます。

 今回の受賞が素晴らしいのは、料理の美味しさだけではありません。なんと有磯海SA(下り)の最優秀賞獲得は、過去4大会連続で通算5度目になるのです。しかも今回、前回大会、前々回大会で料理人のチーフは別の人が務めており、人が変わっても最優秀賞を獲得するという、驚きの結果を出し続けています。

 つまり有磯海SA(下り)の連覇は、天才的な個人の力ではなく、組織の力による偉業だったのです。

有磯海SA(下り)の正体は…?

 では有磯海SA(下り)の運営会社はどこかといえば、国内一流ホテルに名を連ねる、ホテルニューオータニグループの一員、ホテルニューオータニ高岡(富山県高岡市)です。レベルの高い料理が生み出されることにも納得するばかり。

 ただ審査員いわく、今回の有磯海SA(下り)の受賞は「本当のギリギリの差。今回は運が良かったから勝てたと考えてほしい」とか。確かに最優秀賞こそ逃したものの、ほかの料理もすべてハイレベルなものでした。

 実のところSAは、ホテル会社によって運営されているケースが非常に多いのです。ですからそのレストランには、ホテルと同じ料理人がいることも。一見、ファミリーレストランのような雰囲気でも、その調理場は一流ホテルと同じかもしれないのです。

 高速道路のSAがこうした現状にあるのは、2005年10月1日に日本道路公団が民営化されてからでしょう。組織が大きく変わり、それまでに比べSAもガラリと変わりました。

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