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全農業高校GAP取得へ 教員研修や実習支援 農水、文科省

2/25(土) 7:00配信

日本農業新聞

 農水省と文部科学省は、全国の農業高校を対象に、国際水準の農業生産工程管理(GAP)認証取得の支援に乗り出す。4月から教員向けの研修や専門家派遣などを始め、認証取得に必要な実践的な教育を後押しする。農産物輸出も視野に入れた経営感覚のある農業後継者の育成につなげる狙いで、306ある全ての農業高校の認証取得を目指す。

 文科省が定めた農業高校の学習指導要領では、農産物の衛生管理などを学ぶため、GAPに関する農業実習を認めている。だが、認証取得は進んでおらず、同省によると国際水準のグローバルGAPを持つのは青森県立五所川原農林高校だけ。それよりも取得のハードルが低いJGAPや都道府県のGAPを含めても、全国で7校にとどまる。

 東京五輪・パラリンピックの選手村などに使う食材にGAP取得が求められるなど、GAPへの脚光が集まっている。農水、文科両省は、グローバルGAPかJGAPのいずれかの認証を全農高で取得する目標を設定、支援に乗り出すことにした。農水省は「輸出拡大に対応できる後継者育成につなげたい」(農業環境対策課)と説明する。

 最初の一手として、文科省が開く教員の集まりなどを利用し、教員や教育委員会にGAPに取り組む意義や技術を伝える。農業実習で認証の取得に取り組むよう促す狙いで、より実践的な指導ができるよう、GAPに詳しいJAの営農指導員や農業改良普及員を講師として招くことも検討している。

 全国の農高で認証を取得するという目標について、達成年度などは設定しない方針だが、同省は「現場での取り組みを急がせたい」(同)と語る。認証取得のネックとなっている専門家のコンサルタント料や審査費用を軽減するために、農業高校への財政支援を検討する。

日本農業新聞

最終更新:2/25(土) 7:00
日本農業新聞