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「原発に頼らない経営」 老舗かまぼこ屋「鈴廣」が東電幹部に語った挑戦

2017/2/25(土) 9:28配信

BuzzFeed Japan

この先も、原発に頼ったエネルギー政策でいいのか?小田原市の老舗「鈴廣かまぼこ」の鈴木悌介副社長と、東京電力・福島復興本社代表の石崎芳行さんが語り合うイベントが2月12日、東京都内であった。集まったのは40人弱。原発の賛否で終わらず、どのような社会に住みたいのか、共通のゴールはどこかを模索する場になっていく。【石戸諭 / BuzzFeed Japan】

原発事故後の大熊町

東電幹部「原発事故は『人災』」

「私は福島第1原発事故は『人災』だと思っています。私たちはリスクに対する想像力が欠如していた。この教訓を世界中、日本中の電力業界の人に発信するのが責任だと考えています」
紺地に水色が混ざった、東京電力の制服にネクタイ。腕には「復興本社」の腕章が巻かれている。日曜の夜だったが、石崎さんはいつもの格好でこう断言し、イベントは始まった。
東京都内の一角にある番来舎。福島県南相馬市で学習塾を経営する番場さち子さんが、東京に進学した福島の子供たちの拠点に、と開設した場だ。
集まった参加者の顔には緊張感もある。イベントを企画した社会学者の細田満和子さん(星槎大学副学長)の狙いはこうだ。
「原発やエネルギー政策への意見が交わり、対話する場はどうやって作ることができるのか?」
2011年から6年が過ぎようとしている今だから、もう一度考えられるのではないか。

石崎さんは震災前に福島第2原発の所長を務めた経験がある。復興本社は福島県富岡町にある。事故を起こした福島第1原発の廃炉以外の業務、福島の「復興」に関わる賠償、除染などを担当する。
公表されているデータと自身の経験をもとに、日本のエネルギー政策について語った。
日本の電力業界は、資源を世界中からの輸入に依存していること。原発は世界中にあり、特に中国での開発が進んでいることなどを挙げ、こうまとめた。

「これからの日本を考えると、電力の選択肢をたくさん持っているほうがいいと思います。政府の方針も、今後も原子力が必要だ、というもの。国の方針に従って、設備も作り、守る。電気をほしいという方にお届けするのが、私たちの立場」

原子力の必要性は否定しない。国策民営で進めてきた原発政策は、そう簡単には変わらないのもまた現実だ。

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最終更新:2017/2/25(土) 9:28
BuzzFeed Japan