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新世代躍動!18歳平本蓮は本命ゴンナパーを初回KOしライト級トーナメント準優勝!20歳大雅が60kg王座獲得!

2/26(日) 9:51配信

バトル・ニュース

 2月25日、代々木第二体育館に満員の観客を集めて開催された「K-1WORLDGP 2017 JAPAN初代ライト級(62・5kg)王座決定トーナメント」。20代半ばの選手たちが主力の新生K-1にあって、この日はさらに若い新世代の選手たちが躍動した。

 注目の初代ライト級トーナメントは18歳の平本蓮が快進撃を見せた。1回戦で17歳のブルース・デルバール(フランス)との新世代対決を判定で制すると、準決勝は1回戦で卜部功也からダウンを奪って勝ち上がった「日本人キラー」ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ)。パワフルなローキックとパンチで対戦相手を破壊する厄介な相手だが、平本は少しも臆さず「サウスポーは得意で、当たるだろうと思ってた」という右ストレートでダウンを奪うと、ゴンナパーの反撃のパンチにもまったくひるまずに打ち返して左ストレートでKO。場内を熱狂の渦に巻き込んだ。決勝戦でもここまで前評判通りの強さを見せるウェイ・ルイと互角に渡り合った。2回には右ローを効かせることに成功したが、ジャッジのうち二者は相手の手数を支持し、1-2のスプリットで惜しくも敗れた。

 試合後、ウェイ・ルイ(中国)は平本を絶賛。「18歳なのに非常にレベルが高く、パーフェクトで、コンプリートな選手。自分と似たタイプで、試合をしながら相手の弱点を掴んでそこを攻める。私に対して最初はパンチで攻めて、上手くいかないと見ると途中でローに切り替えた。今日彼と試合した選手はみんな『平本は才能がある』と感じたのではないか」。
 準優勝の平本は悔しさを露わにした。「旧K-1は(63kgで)日本トーナメントで日本王者しか決めてなかった。勝って初代王者になれば過去のK-1、憧れだった魔裟斗さんを超えられるかな、と思って…。(8か月前、Krush63kgで)タイトルマッチをやってからどんどん体が大きくなって、今回のトーナメントは『減量がきついだろう』と両親も反対だったんですけどどうしても出たかったので。弱い部分を見つめ直して、しっかりと向き合って、成長できたかなと思います」。
 今後については「3か月掛けて62・5kgの体を作ったんですけど、体は大きくなろうとしてるんで減量がきつかったです。65でも少しきついので、一気に67・5kgに上げてもいいかな、と思っています」。指導する梶原龍児K-1総本部代表は、平本の活躍に「バッチリでしたね」と笑顔を見せた。「今までは試合中に頭がぶっ飛んでしまったけど、今日は最後まで指示を聞いて世界的な実力者とやれた。この経験は大きいです」と愛弟子の成長ぶりに目を細めた。

 60kgタイトルマッチは、挑戦者の大雅が王者卜部弘嵩から2度のダウンを奪って判定勝ち。過去にトーナメント決勝戦で二度敗れて、どうしても手の届かなかった悲願の「K-1世界王者」のタイトルを手にした。
 大雅は「卜部選手は気持ちが強かったです。自分ひとりで戦ってきたわけじゃなくて(家族やトレーナー)みんなの協力でタイトルが取れて嬉しかった」と笑顔を見せたが、試合内容に話が及ぶと表情を曇らせた。
「相手が何をしてくるのか、と警戒しすぎて動きがかたくなってしまって。練習では『強くなった手応え』があるので、もっといい動きが出来たと思う。まだまだです」と反省しきり。そして「チャンピオンらしく、もっとK-1を引っ張っていかないと。どんどんK-1をデカくしていきたいです」と抱負を語った。

 またこの日、リザーブファイトでは21歳の瑠輝也が鮮やかな二段蹴りでベテラン水町浩をKO。新世代が勢いを見せつけた1日だった。だが、敗れた選手たちもこのまま黙ってはいない。ゴンナパーと激闘を繰り広げ、ダウンを奪われて敗れた卜部功也は「気持ちは折れてないですよ。試合後すぐセコンドと集まって『どうやったら(勝てたか)』と話しました。早くやり返したい」とリベンジ宣言。大雅にタイトルを奪われた卜部弘嵩も「若い選手が出てきてますけど、やっぱりチャンピオンでありたい気持ちがある。またモチベーションを上げてやりたい」とタイトル奪還に意欲を見せる。
 新生K-1初参戦の日菜太は、松倉信太郎からダウンを奪って判定勝利。そして「10代の若い選手や20代前半の選手が活躍してますけど、30歳になった日菜太も何か出来るんじゃないか。まだK-1に出ていない、実力のある選手たちの先陣を切って6月のトーナメントでチャンピオンになりますよ」。

 世代交代闘争がますます激しくなるK-1。次回大会は4月22日(土)代々木第二体育館で武尊が返上したスーパー・バンタム級(55kg)の第二代王座決定トーナメントが開催される他、スーパー・ライト級王者ゲーオ・ウィラサクレック対山崎秀晃のタイトルマッチ、そして「新生K-1のカリスマ」武尊の5か月ぶりの復帰戦がラインナップされている。

(スポーツライター茂田浩司)