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【中日】森監督が金村氏に明かした!ゲレーロ獲得で仕掛けたワナとは

スポーツ報知 2/28(火) 5:03配信

 中日・森繁和監督(62)が、中日OBの金村義明氏(53)=スポーツ報知評論家=とキャンプ地の沖縄・北谷球場で対談した。

【写真】評判がうなぎ登りのゲレーロ

 昨季最下位球団の再建に努める指揮官は、大物助っ人獲りの際に駆使した“禁断の情報戦”の一端を披露。阪神などとの争奪戦の末、新外国人のアレックス・ゲレーロ内野手(30)=3Aオクラホマシティー=を獲得したが、水面下ではとんでもないワナをしかけていた。

 金村「12球団のキャンプ地を回った僕の耳にウワサは届いてますよ。セ・リーグの台風の目は中日やと。数年後と言わず、今年からイケる雰囲気が漂っている。キャンプはどうでしたか」

 森「順調だね。大きなけがもなく、メニュー通りに消化したし、ほとんど雨が降らなかったのが一番。試合もたまたま勝ってる(対外試合6戦6勝)から問題ないだけで、その中でミスも出ているから、オープン戦でどうしていくか」

 金村「ビシビシと手応えを感じてますね」

 森「ちょこちょこ感じてはいるんだけど、まだ始まってないからね。これからの1か月が大変。去年の成績を見れば、1人も10勝投手がいなければ、規定投球回に達した者もいない。ただ、ある程度の経験はさせているので、それをこちらが精いっぱい利用させてもらう」

 金村「コイツでいくぞという選手は」

 森「吉見が昨季、手術明けで130イニングを投げてくれた【注1】。ある程度、今年は吉見が中心だと投手陣に言ってある。吉見とは付き合いが長い。俺の顔を見たら、何を考えているのかとか、怒られるんじゃないかとか、雰囲気も分かってくれる。まだまだ大野あたりには、そういうところがない。でも大野、若松、小熊は、ある程度の経験を積んでいる。それに山井や外国人が何人か入って、柳、小笠原の若い連中も来てくれればね。80勝しようとは言わない。昨季、負け越した分(58勝82敗3分け)をどれだけプラスにするか」

 金村「打者ではゲレーロの評判がうなぎ登り。穴がない」

 森「あまり打ちすぎる【注2】と心配になるね。三塁に固定できたら、周平(高橋)の出番がなくなっちゃう。これが力の世界」

 金村「大島、平田がいて、ビシエドもいる。一気に得点力が上がるでしょう。投手陣も楽になるはず」

 森「それが狙いだよね。投手が悪いんだから野手がカバーしていかなくちゃいけない」

 金村「ゲレーロを阪神に獲られてたら思うと…」

 森「阪神の方が(獲得調査を始めたのは)早いんだよ」

 金村「やれ素行が悪いだの、ね。やれ試合に出てへんだの言うて【注3】」

 森「まあ、何を信用するかは別としてね。こっちとしては、そういう情報を流したのかも分からないし…」

 金村「やっぱり! 僕は裏で糸を引いてたのは森さんやと思ってました。間違った情報を流して阪神を引かせたんですね!」

 森「前(2016年入団)のビシエドあたりから、そういう作戦も必要なのかなと。これはあんまり言ったことなかったんだけど」

 金村「そんな監督いませんから! ドミニカ共和国で頭に拳銃を突きつけられたり、ネルソン【注4】をテストしようと思ったらビーチサンダルで球場に来たとか」

 森「ビーチサンダルを履いてりゃゃいいけど、はだしだったよ。あの頃は給料の安い外国人選手が必死になってやってくれた。たまーにいい選手が出てくれると、俺の顔もちょっとは立ったんだけどさ」

 金村「森脇内野守備走塁コーチと土井打撃コーチの“補強”もデカい」

 森「“楽しいコーチ陣”だけでやるのは簡単。モノを言ってくれる人がいないと。土井さんが引き受けてくれなかったら進みようがなかった。(昨年までも)ずっと断られていたからね。でも『オマエが監督をやるなら、ちょっとやるわ』と引き受けてくれた」

 金村「中日打線はセ・リーグで一番かも」

 森「評論家で(中日を)最下位に予想しているのは誰か。そこだけは気にしておくよ。発表を楽しみにしてます(ニヤリ)」

 金村「誰とは言わんけどケツの穴のコマい人がいてね。6位の予想したら裏に連れていかれて説教されて…。でも森さんの話を聞いてたら、僕の中で中日の順位がだんだん上がってきましたよ」

 森「開幕(3月31日)が巨人。次がナゴヤDで広島。この6試合、気持ちいいスタートを切れるか、切れないかがカギ」

 金村「僕は星野さんの下で選手をやりましたが、巨人戦なんて異常な雰囲気でしたよ」

 森「俺はパ・リーグ出身だから、巨人は求めてきた野球であり、野球界を引っ張ってきたチームだと思う。でも巨人ばっかりになって、ヨソに負ける訳にもいかない」

 金村「北谷では毎朝ランニングしていましたね」

 森「東京(皇居)でもたまに由伸監督とすれ違うんだよ。どっかで見たことある人だな、と思ってたら、むこうがサングラス外して、あいさつ。俺も『きょうもよろしくな』と」

 金村「皇居から巨人・中日戦が始まってるんですね」

 森「(昨秋の)ドラフト会議のとき『すいませんでした』と謝られたんだ。何かあったのかと聞いたら、『森さんが千葉の人だとは知りませんでした。ずっと東京だと思ってました』って。今頃言ってんのかって!」

 金村「ゲレーロは獲れましたが、獲得を検討していたカミネロや、FA権を行使した山口俊は巨人に持っていかれた」

 森「黙って見てる訳にはいかないところもある。(山口俊は)獲れなくても名古屋の人たちは巨人に向かっていくという気力を見てくれた。逆に選手たちから『山口を獲れなくても俺たちがやります』と言ってもらえたことがうれしかった」

 金村「昔の中日は競ったら強かった。でも負けるときはあっさり捨てゲーム。あの野球が復活できるのでは」

 森「相手の嫌がる野球をしながら、相手の嫌がるチームにならないとスムーズに行かない。少しは優しく見守ってくださいよ!」

 【注1】吉見は昨季、4年ぶりの2ケタ試合となる21試合に登板し、6勝7敗、防御率3・08。投球回もチーム最多の131回1/3だった。2013年にトミー・ジョン手術を受け、15年秋にも尺骨神経剥離(はくり)術を受けた右肘に不安を抱えながら、復活を印象づけた。

 【注2】ゲレーロはキャンプ期間中の対外試合5試合で、合計11打数7安打の打率6割3分6厘、3本塁打9打点の大当たり。巨人スコアラーらも「穴がない」とお手上げ状態。

 【注3】ゲレーロは14年5月に3Aの試合中、チームメートとけんかになり、左耳をかみちぎられて重傷を負うなど、素行を問題視されていた。昨季は開幕前に左膝を故障し6月に解雇されたため、あまり実戦経験を積めなかった。

 【注4】08~12年に在籍したドミニカ共和国出身右腕のマキシモ・ネルソン投手。11年には10勝(14敗)を挙げて優勝に貢献。05年に米国で偽装結婚に関与したとされ、10年には那覇空港でバッグから実弾が見つかって銃刀法違反容疑で逮捕されるなど、お騒がせ助っ人でもあった。

最終更新:2/28(火) 7:48

スポーツ報知

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