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執拗な暴行、懲役5年 教会立てこもり千葉地裁判決 「主要因は自己中心的思考や甘え」

2/28(火) 7:46配信

千葉日報オンライン

 昨年2月に発生した千葉県佐倉市の教会「佐倉王子台チャペル」の立てこもり事件で、監禁と傷害、銃刀法違反の罪に問われた佐倉市新臼井田、無職、小田部大輔被告(37)の判決公判が27日、千葉地裁で開かれ、高木順子裁判長は「約8時間にもわたり監禁し、断続的かつ執拗(しつよう)な暴行を繰り返した」などとして、小田部被告に懲役5年(求刑・同8年)を言い渡した。

 判決で高木裁判長は、小田部被告について「4年弱の間、女性役員(52)からカウンセリングを受ける中、次第に女性に対し精神的に過度に依存し、時には母親、時には恋人というゆがんだ感情を抱いた。意に沿わないことがあると女性に八つ当たりして精神的な安定を得ていた」と指摘。教会立てこもり事件のきっかけは、昨年1月の女性に対する傷害事件とし「教会長老男性(77)や父親(75)の介入により、女性との関係が壊されることを恐れて怒りを爆発させた。犯行動機は自己中心的で稚拙」と指弾した。

 量刑理由で高木裁判長は「女性を約8時間にもわたり礼拝堂に監禁し、警察官が突入せざるを得ない状況をつくるなど、一般社会の平穏を乱した」とした上で「女性は監禁されている間、なすすべもなく、一人暴力と痛みに耐え、死をも覚悟した。その恐怖や苦痛は計り知れない」と判示。

 小田部被告の精神状態については「ストレス耐性が低く、不安定で突発的な行動に出やすい」とし「教会関係者の善意の関与がさらに小田部被告を不安定にして事件に追い込んだ面も否定し難いが、主要因は小田部被告の自己中心的な思考や周囲への甘え」と述べた。

 判決によると、小田部被告は昨年1月5日午後3時ごろ、小田部被告の自宅で、カウンセリングを担当していた女性役員に殴る蹴るの暴行を加えて肋骨(ろっこつ)骨折など全治約6週間の重傷を負わせた。同年2月18日午後8時半ごろ、教会内で教会の長老男性の頭を木製バットで殴り打撲など全治約14日間のけがを負わせ、止めに入った父親もバットで殴り右腕骨折など全治約8週間のけがを負わせた。

 同50分ごろ女性を教会に監禁しようと、ナイフ2本で威嚇して正面玄関の扉を内側から施錠して翌19日午前4時55分ごろまで不法に監禁し、この間、女性の右肩をナイフで、足を鉛筆で突き刺し、エレキベースやアコースティックギターで暴行。馬乗りになって果物ナイフで切り付けるなどして全治約3カ月のけがを負わせた。