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【インタビュー】現役ジョッキーに聞く「知られざる競馬界の謎」……賞金の5%しかもらえないって本当!?

2/28(火) 17:30配信

トレンドニュース(GYAO)

数分間のレースで数億円ものお金が動く競馬界。しかし、実際にレースに出場したジョッキーが手にできる賞金は、獲得賞金のうちパーセンテージでいうとほんのわずかな金額なんだとか。今回は、抜群の判断力に定評のある北村友一、JRA現役最年少の31歳で調教師の資格を獲得した田中博康、昨年に自己最多となる年間50勝を達成した大野拓弥といった競馬界の3名のジョッキーに、賞金配分から、まるで“刑務所”のようだという競馬学校の話まで聞かせてもらった。

5%でもスゴイ! ジョッキーの収入事情>>

■ジョッキーの年収は簡単にわかる!?

北村: 「ジョッキーは、獲得した賞金のうち5%しかもらえません。その他のお金は、馬主さんに80%、調教師さんに10%、担当の厩(きゅう)務員さんに5%です」

田中: 「ジョッキーはパーセンテージ低いですけど、そのぶん乗ろうと思えば数は乗れますからね」

大野: 「僕はこの前G1(最もランクの高いレース)で1億円の賞金を獲得したんですが、手元に入ってきたのは500万円くらいでした」

北村: 「でもすごいですよね。5%で500万円って。2分くらいで500万円のお金を稼げるわけですから。でも、そう考えると賞金が3億円のジャパンカップでは馬主さんに2億4,000万円のお金が入りますね」

田中: 「ジョッキーがもらえるお金としては、賞金以外だとレースに参加するともらえる騎乗手当があります。これは競馬会から出るもので、その中からいろいろ差し引かれますが、一律4万円です」

北村: 「年間の賞金総額も騎乗回数も公表されるので、計算したら僕らの年収はバレちゃうんです(笑)」

■体重オーバーで競馬学校を退学!?

北村: 「競馬学校は刑務所みたいな場所です(笑)。全国に1カ所だけしかなくて、入学条件は中卒以上の経歴で20歳未満の人になるんですけど、だいたいみんな中学校を出てすぐ入ります。3年間通うことになるので、もう全寮制の高校みたいな感覚ですね」

田中: 「だいたい一学年に5人から10人くらいしかいなくて、僕らのときは10人でした。マックスのときは500人から600人くらいが受けに来て、10人ほどしか受からなかったみたいです」

北村: 「試験は筆記と面接、スポーツテストみたいなものがあって、スポーツテストでは反復横跳びとか懸垂をやりました。2次試験は4泊5日で行われて、生活態度を見るために言動も監視されていました。それから体重も規定があって、入学するときに43キロ、1年生のときに45キロ、2年生で46キロまでと決まっています。それを超えたら退学もあって、実際に体重オーバーで退学した人もいました。学校には鬼教官が多かったです(笑)」

田中: 「1年生は寮の外では絶対走らなきゃいけないっていうルールもありました。外にいる間はずっと走りっぱなしでないといけなくて、外で歩いているところを見つかると怒られるんです。始まりは学校側からの指示なのか先輩からの指示なのかわからないんですけど、みんな外に出たときはずっと走っていました。あとお菓子は1週間に900キロカロリー以内っていうルールもありました」

北村: 「それめっちゃつらかったです。お菓子は外出を許された時間に外に行って買ってくるんですけど、全部後ろに書いてあるカロリーを見て選んで、寮に帰ってきたらカロリーを全部書き出すんです。しかもお菓子はいつでも自由に食べられるわけじゃなくて、お菓子を入れておく用の“お菓子ロッカー”に入れるんです。夜の19時半から21時までの間だけ、ロッカーから出して食べられるっていう規則でした」

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