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アカデミー賞 前代未聞の発表ミスはなぜ起きた?

2/28(火) 19:50配信

TOKYO FM+

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。2月28日(火)放送の「WAKE UP NEWS」コーナーでは、LA在住の映画コメンテーター・こはたあつこさんに「第89回アカデミー賞授賞式」について話を伺いました。

日本時間2月27日、アメリカ・ロサンゼルスで開催された「第89回アカデミー賞授賞式」。その大トリとなる作品賞を見事受賞したのはバリー・ジェンキンス監督作「ムーンライト」でした。

今回大本命視されていた「ラ・ラ・ランド」は、作曲賞、歌曲賞(主題歌賞)、美術賞、撮影賞、主演女優賞、監督賞と6部門を戴冠。会場に圧勝ムードが漂うなか、大逆転での「ムーンライト」の受賞に感動のフィナーレ……となるはずでしたが、なんとプレゼンターが「ラ・ラ・ランド」と誤って発表してしまうという前代未聞のアクシデントが発生! しかも「ラ・ラ・ランド」陣営がステージに登壇して受賞の喜びをスピーチしたあとに受賞作品が訂正されるという結末に、現地メディアも騒ぎとなりました。

そんな前例のないまさかのハプニングに「89回目にして初めて。しかも最後のトリとなる作品賞の受賞作品を間違えたとあってびっくりしました。今朝のニュースではかなり話題になっていましたね」と、こはたさん。

「どうしてこのようなことが起こったんでしょう?」と中西からは率直な質問が飛びます。アカデミー賞の投票集計業務は長きにわたりプライスウォーターハウスクーパース(以下、PwC)が請け負っており、秘匿性を担保するために集計作業は意図的に手作業で行われているのだそうです。
そして、壇上でプレゼンターが封筒を開封するまで、受賞者(作品)の名前を知っているのはPwCの担当者2人だけという徹底した管理体制が敷かれ、本来であればその2人が左右の舞台袖に控え、受賞者の名前が記された同じ封筒を持って立ち、プレゼンターに手渡します。しかし、今回は「その一方が間違った封筒を渡してしまったということなんです。
これまで幾度となくアカデミー賞の投票結果を統計してきた彼らですから信頼も厚かった。今朝、謝罪声明がリリースされていましたけれども、彼らもかなりプライドを傷つけられたことでしょう」と、事の顛末が“人為的ミス”であったことを、こはたさんが解説。それを聞いた中西は「ありえないことが起こり得るものなんですね……」と、ただただ驚くばかりでした。

また、今回のアカデミー賞は反トランプ色が強かったようで「司会者や受賞者、プレゼンターたちも批判めいたコメントをするシーンがいろいろとみられました」と、こはたさんは話します。
そんななか今回、最も特徴的だったのが黒人勢の大躍進。アカデミー賞史上最高数の黒人の俳優がノミネートされ、助演男優賞(マハーシャラ・アリ「ムーンライト」)と助演女優賞(ヴィオラ・デイヴィス「フェンス」)ともに黒人の受賞。さらに作品賞の「ムーンライト」は黒人の少年が主人公の物語と、これまで人種問題が常に取り沙汰されてきたアカデミー賞において「去年と違い黒人パワーがかなり強かったなという印象でした」と、こはたさんは「第89回アカデミー賞」を総括しました。

(TOKYO FM「クロノス」2017年2月28日放送より)

最終更新:2/28(火) 19:50
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