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話が通じないのはなぜ? Web担当者が知らない営業マンの生態

3/1(水) 13:06配信

Web担当者Forum

心得其の493

 

営業という仕事の誤解

営業マンととび職がお互いの仕事を想像し、職業交換は無理だと互いに敬意を抱く、缶コーヒージョージアのCM「おつかれ、俺たち。」編。





CMでは山田孝之さん演じる背広姿の営業マンと、とび職役の新井浩文さんが想像のなかで和解していましたが、実際の現場ではなかなかこうはいきません。営業と他部署の軋轢が多くの業界で確認されるのは、営業という職種があまり知られていないからなのでしょう。

CMにも登場した営業の「土下座」などは最たる誤解。Web担当者も接することの多いであろう営業マン。彼らとの人間関係を構築する上で、誤解を解き、業務上から身につけてしまう習性を知ることは必ず役に立つことでしょう。

なお、本稿における営業は一般論を心がけていますが「ウチの会社の○○のことを言っている」と思ってもきっと気のせいです。

 

土下座の真実

CMでは土下座による謝罪が試みられていました。大手広告代理店の営業部門を面白おかしく描く、ビッグコミックスピリッツの長寿連載『気まぐれコンセプト』でも土下座がたびたび描かれており、あちらの世界では多用されるのかもしれませんが、一般的なビジネスの場で土下座は見たことがありません。営業マン=土下座は誤解といえるでしょう。

現実のビジネスシーンはもっとドライです。マンガやドラマで描かれるような土下座級の失態が発生していたなら、土下座をするヒマすら惜しみ、金銭面も含めた保証や対応に追われているものです。

人気ドラマ「半沢直樹」でも土下座が注目されましたが、あれは銀行内の身内に対してのもので、謝罪というより見せしめや仕返しにあたり、遺恨を残すだけの不毛な行為。ビジネスシーンで相手が土下座をしようとしたなら、止めてなだめて「貸し」を作ることでしょう。

 

ザギンでシースー

営業マンはザギン(銀座)やギロッポン(六本木)といった繁華街で、接待を理由に美味しいものを食べて飲み歩いている。まるでお笑いタレント「平野ノラ」のバブルネタですが、いまだに営業=接待と信じて疑わない人たちが少なからずいます。これも誤解です。

盆暮れの挨拶など、社会常識の範囲内の謝礼などは「潤滑油」として存在しますし、お酒の席を通じて人間関係を深めることはありますが、それだけで取引が決まることはありません。というより、それは違法性を帯びます。民間企業同士の場合、「贈収賄」には該当しませんが、接待の飲食という私的な利益を得るのと引換に、会社に不利益な取引を結んだなら「特別背任」という罪が待っているからです。

なにより「接待」による取引が、長続きすることはありません。接待費用は取引価格に反映され、市場競争力を失うからです。

昭和時代ならいざ知らず、現代において土下座や接待はドラマの「記号」として、安易に濫用されているように感じます。

 

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最終更新:3/1(水) 13:06
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