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【F1分析】メルセデス、シャークフィン”煙突”でサイドポッドの小型化を実現?

3/1(水) 9:27配信

motorsport.com 日本版

 メルセデスは、今年も最初のテストから、速さと高い安定性を発揮している。連日タイムシートの上位につけ、初日は152周、2日目は168周と、他チームを大きく引き離す距離を走破して見せたのだ。しかもメルセデスはそんな中、様々なパーツの評価プログラムもこなしている。

【F1】ギャラリー:メルセデスAMG F1 W08

シャークフィンの”煙突”でパワーユニットを冷却か?

 その中でも特に目を引くのは、エンジンカウル周りの処理のテストだろう。発表会で公開されたメルセデスの2017年マシンW08は、シンプルな形状のエンジンカウルを備えていた。しかしテストが始まるとT字ウイングやダブルTウイングを取り付けた仕様、そしてシャークフィンとシャークフィン+T字ウイングを取り付けたものなど、短期間で複数の仕様を試した。

 メルセデスが使うシャークフィンは、他チームのモノとは異なっている。シャークフィンの上部には煙突状の開口部が設けられているのだ。この開口部は冷却用の役割を担っているとみられ、ここからパワーユニットで生み出される熱を排出しているものと考えられる。これにより、サイドポッドを小型化することができ、そしてサイドポッドが小さくなると、空力面でのメリットが確実に拡大するはずだ。

コクピット横にも複数のスリットが登場

 ハミルトンは、スタンダードな形のエンジンカウルを装着したW08も試している。この際にはT字ウイングを取り付けることなく、冷却システムの検討を行っていたようだ。そのため、コクピットの横には、換気用と思われる開口部が設けられていた(写真の白い矢印の部分)。さらにその直後には、ウイリアムズが2015年に試したモノに似た垂直方向のスリットも存在している。

”計算上”の性能をフロービズで調査

 またメルセデスは、コンピュータ上の試算と実際のデータを比較するための空力評価も開始している。当然、ドライバーのコメントやマシンに取り付けられたセンサー等で計測された数値も活用しているはずだが、それに加えて”フロービズ”と呼ばれる液体をマシンに塗り、気流を可視化しようとしていた。

Matt Somerfield, Giorgio Piola, Kenichi Tanaka