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興行収入10億円突破!劇場版「ソードアート・オンライン」伊藤智彦監督、ポスト新海誠の声に違和感

BuzzFeed Japan 3/1(水) 19:22配信

映画「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」(2月18日公開)が公開2週目にして興行収入10億円を突破したことが3月1日に発表された。映画を手がけるのは、今作が初映画監督作となる伊藤智彦氏。メディアに「ポスト新海誠」とも呼ばれる同監督に映画の感想から裏話、SAOとともに歩んだこれまでの旅を振り返ってもらった。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】

――映画の製作が終わりました。今の感想は。

とりあえずほっとしました。試写では、怖くてスタッフに映画の感想は聞けなかったですが、原作者の川原さんや原作編集者の三木一馬さんから褒めていただいたので、そこが心の支えです。

――製作期間中には「映画とはなんぞや」と常に自身に問いかけていました。

全国151スクリーンでの公開で、お金を払って見ていただく作品なので、アニメのテレビスペシャルではないもの、「おれたち映画を作ったぜ」という印を作りたいという思いはありました。

――その甲斐があり、映像は本当に美しいものとなりました。

俺がこのくらいで大丈夫じゃないと言うと「もっとやりましょう」と声が上がり、結果としてリッチな絵になった。スタッフが裏で努力してくれたおかげです。

――これまで手がけたテレビアニメと違う、映画の難しさってどこですか。

テレビアニメは一話ごとに完成系をスタッフで共有できますが、映画の場合、頭の中の映画の完成系を知っているのは自分しかない。プロデューサーも映画が完成に近づいて初めて「こうだったんですね」となる。それが日本アニメの良いところであり、悪いところかなと思っています。

ピクサーなど海外のアニメスタジオなら、途中経過で見せて「ここはもっとこうした方がいい」と議論をする。新海誠さんの「君の名は。」でも、はじめに「Storyboard Pro」というソフトを使ってコンテ撮(絵コンテのみを編集した映像)を作り、夫妻で声を入れ、仮の劇伴(音楽)をいれ、スタッフと話をしたそうです。その話を聞き、仮のアフレコをして全体の流れを確認する程度でしたが、まねしました(笑)。

このシーンがあれば映画的になるなと思っていたことで、できなかったこともあります。細田守監督の「サマーウォーズ」のおばあちゃんが亡くなった後の1分間のPANカットや「時をかける少女」で真琴がずっと50秒間走っているカットとか。あれこそが映画的瞬間と考えているけど、今回はできなかった。

――東京の風景を映した場面は映画的に感じました。

東京を俯瞰の絵で撮るのはキアヌ・リーブス主演の映画「ジョン・ウィック」のオマージュですね(笑)。劇中で飛ぶドローンからの目線と考えました。

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最終更新:3/1(水) 20:02

BuzzFeed Japan

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