ここから本文です

【F1】「あと2秒速くなる」2017年F1マシン、”史上最速の可能性”を示唆するピレリ

3/1(水) 17:25配信

motorsport.com 日本版

 2月27日からF1のシーズン前テストがバルセロナで行われている。2日目を終えた段階でのベストタイムはフェラーリのキミ・ライコネンが記録した1分20秒960だ。1日目にトップタイムだったルイス・ハミルトン(メルセデス)に比べると約0.8秒の向上だが、それでもV8エンジン最後の年である2013年のタイムを上回ることはできていない。

【イラスト】2016年マシンと2017年マシンのサイズ比較

 しかし、F1のタイヤサプライヤーであるピレリは、F1開幕戦までに残された6日間で、マシンのパフォーマンスはさらに向上すると期待しており、ラップタイムに関してはあと2秒速くなると想定している。

 ピレリのF1レーシングマネージャーであるマリオ・イゾラは、次のように語った。

「私は約1分18秒台になると予想している。実際のところは、最終日にならないと分からないがね」

 シーズン前テストの段階でこのようなタイムを記録できているということは、開発の進捗が早い近年のF1では、スペインGP以降にさらなるパフォーマンス向上が期待できる可能性をも示唆する。これらを加味すれば、イゾラは1分18秒台がレース中の各チームにおける標準タイムになると予測している。

「多くのチームが新たなパーツやアップデートをバルセロナ(スペインGP)前に導入する。その直後のレースを予測するのは難しいことだが、彼らはおそらく一歩前進してくるだろう」

「シーズン前テストの最終日に1分18秒台の予選シュミレーションタイムが出るのであれば、実際のレース中もそのタイムが基準になってくると想定できる」

 なお、ピレリが予想している1分18秒台は、チームが想定するテストで更新可能なタイムと一致している。

 現在のバルセロナサーキットにおけるコースレコードは、2010年にマーク・ウェーバー(当時レッドブル)が記録した1分19秒995だ(その1年前にルーベンス・バリチェロがQ2で1分19秒954を記録したが、このタイムはあくまでQ2のタイムであり、公式のレコードラップとしては翌年のウェーバーのタイムが採用されている)。

 しかし、それらを凌ぐタイムは2008年のシーズンインテストで記録されている。当時、2009年のスリックタイヤを試験的に装着したフェルナンド・アロンソ(当時はルノー)が、1分18秒483を記録したのだ。

 テストの序盤から、ピレリは2017年のタイヤのデグラデーションが抑えられていることを確認している。それはドライバーがレースでより強くプッシュできるようにすることを目的に、タイヤにより良い熱特性を持たせたからだ。

 トラック上でのデータによると、12ヵ月前よりもダウンフォースレベルが高くなっているとイゾラは明らかにしている。

「ダウンフォースは昨年比で約130%になっているはずだ。少なくとも125%は増加しているだろう。ドライバーからのフィードバックによると、これまでよりもブレーキを遅らせることができており、コーナリングスピードが上がっていると体感しているようだ」

Jonathan Noble