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月末金曜がアダ 「プレミアムフライデー」は3月も不発か

日刊ゲンダイDIGITAL 3/2(木) 9:26配信

 やはり、しょっぱなは不発か。2月24日の初めてのプレミアムフライデー。

 テレビでは盛り上がっているかのような映像も流れていたが、人材サービス会社「VSN」による20~50代ビジネスパーソンを対象にした実態調査(回答数1704人)によると、初めてのプレ金は「何もしなかった」が43.9%で最多(複数回答)。次いで「仕事」が35.0%。「ショッピング」は4.7%、「飲みに行った」のは4.6%、「旅行」に至っては1.4%と、消費が喚起された、とは言い難い結果だ。

 VSN広報担当者は、「『月末金曜という繁忙期に早く帰れるわけがない』といった辛辣な意見も、いくつか寄せられました」と話す。

 もっとも、少しは効果もあったようで、三越伊勢丹ホールディングスは、伊勢丹新宿本店など3つの旗艦店のプレ金の売り上げが、昨年2月の最終金曜日と比べて5%増。JTBも、旅行のネット販売が2割増しだったという。飲食店がひしめく東京・銀座コリドー街の南米料理店スタッフはこう明かす。

「ウチの店では午後3~6時に、ドリンク全品半額キャンペーンをやりましたが、その時間帯の客足はいつもの金曜の5~6割増し。プレ金効果は十分ありました」

■金曜日である必要があったのか

 前出の調査では、プレ金自体が「必要ない」という回答は12.4%。その一方で「いい取り組みだと思う」が25.3%。ただ、「いい取り組みだと思うが自分には関係ない」が47.8%もいる。そして次回のプレ金に予定を「考えている」のも12.9%しかいない。

 それも当然で、3月のプレ金は31日と年度末と重なる。プレ金どころじゃないわけで、2月より盛り下がることは目に見えている。

「調査結果を見れば、月イチで早めに会社を出られるという“制度”そのものには、8割方のビジネスパーソンが賛同しているわけです。つまり、月末金曜じゃなければ、もう少し盛り上がった可能性もある。旗振り役の経産省は、給料日後の週末は消費が増える傾向にあるからプレ金を月末に設定したそうですが、そもそも金曜日である必要があったのか。いずれにせよ、もう少し柔軟な発想を持ち、民間の実態に即した、参加しやすい制度に変えたほうがいいでしょう」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)

 このままじゃプレ金は尻すぼみで、消費も冷え込む一方だ。

最終更新:3/2(木) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL