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243と吉崎綾、20代から見た80年代のアイドル曲 鶴久がプロデュース/インタビュー

3/2(木) 12:10配信

MusicVoice

 YouTubeなどのツールが発達したことで、自分が生まれる前に流行った昭和の歌謡曲やJポップに触れる若い世代が増えている。女性歌手の243(にーよんさん)はその世代の一人。当時の歌に憧れを抱き、昭和歌謡曲の魅力を伝えるプロジェクト『243PROJECT』を通じてカバーしている。基本、ライブ以外での顔出しを禁じている彼女だがその歌い方は80年代のアイドルをほうふつとさせる。そんな彼女が今回、人気急上昇中の吉崎綾とタッグを組み、アイドルユニット「243と吉崎綾」として2月22日に1stシングル「恋のロマンス」を発売、その週にレコチョク・ウイークリーランキングで18位を記録した。元チェッカーズの鶴久政治プロデュースの同曲は、彼女達にとって初めてのオリジナル曲。その曲調は80年代の要素が色濃く残る。衣装もその時代を思わせるデザインで、当時を知る人は懐かしさを、若い世代には新鮮に映る。同じ世代の2人は息もぴったり。今回はそんな2人に、本作への想いや苦労した点、歌唱方法、平成生まれから見た80年代の印象について聞いた。

【写真】インタビューカット(12枚)

初のオリジナル曲

――「恋のロマンス」はどのような作品に?

243 「恋のロマンス」は80年代の雰囲気が思い浮かぶような懐かしい曲調です。曲も歌詞も私達のオリジナル曲です。知り合いにタイトルを教えると「あれ、カバーなの?」と言われるんですけど、当時の曲をカバーしているような雰囲気を出しています。ミュージックビデオ(MV)も80年代のトレンディドラマ風の仕立てになっていて、現代とはちょっと違う、面白くて、切なくて温かいものになっています。

吉崎綾 「80年代にヒットした曲じゃないの?」と思ってしまうような曲です。私はもともと、243が松田聖子さんの「SWEET MEMORIES」をカバーしたMVに出演させてもらった事がきっかけで、コラボする事になったのですが、MVの撮影に243がいなかったので、皆さんと同じく歌声と仮面の243しか知らなかったんです(笑)。今回のカップリングの「I Don‘t Know!」(BaBeの代表曲)という曲のレコーディングではじめて“実際に”お会いしたんですよ。

――その時に意気投合?

吉崎綾 真逆なんですよ、243と私の性格は。

243 結構(吉崎綾が)喋ってくれるから、私が話を聞いて、2人でお菓子を食べるみたいな雰囲気だったよね。

吉崎綾 レコーディングの時はそうでしたね。でも、もう私が喋りすぎて相槌も打ってくれなくなって(笑)。結構、シカトされちゃって(笑)。

243 段々適当になっちゃうんですよ。「へえー」みたいな感じとか、「そうなんだ」しか言わなくなるんです、私(笑)。

――243さんは歌謡曲のカバーを20週連続配信してきましたが、オリジナルを歌うにあたっての印象は?

243 カバーなら前例があるじゃないですか。もともとの原曲を聴いたり、歌っている姿をみたりして、その雰囲気を参考するんですが、オリジナルだと全く参考にできるものがないので、当初はどうしようと思っていました。でも、私のなかで「80年代のあのアイドルさんに似ている」というイメージがだんだんと膨らんできて、意外と苦戦はしなかったです。聴いた時に歌詞と自分の想像がうまくリンクしてイメージが浮かんできやすかった。

吉崎綾 243さんと、今回のカップリング曲でもある「I Don‘t Know!」とWinkさんが歌った「愛が止まらない」(カーリーミノーグ原曲=Turn It into Love)をカバーさせて頂いたんです。でも私は80年代をあまり詳しくなくて、両曲とも知らなかったんですよ。今着ている「恋のロマンス」の衣装も作って頂きましたし、私たちにとっては大事な歌というか「凄い事になる」という期待を込めた曲です。

――ひとりが顔を出していて、もうひとりは仮面を付けているユニット、というのもユニークですよね。

吉崎綾 凄いシュールだなと。初めて243のライブを観に行った時、お面して出てきたのに歌う時にはお面外すってお面の意味あるのかなと思っていました(笑)。チェキ(ファンとの写真)ではかたくなに仮面を付ける、という姿をみて面白いなと思っています。休みの日に、一緒に遊びに行っても、写真を撮る時はお面なんです。家には家用のお面もあるんですよ。

243 私は逆に、これまでこういうスタイルできたから普通なんですよ。知り合いに「こういうことやっています」と言って映像を見せると、爆笑するんです。でも私からしたら「なぜそんな笑う?」と。

吉崎綾 イベントの時に、お客さんからはお面をきれいに付けている243が見られるんですけど、私からはその横顔が見られるんです。パッと243を見ると、お面で顔が潰れていて(笑)。いつも顔が真っ赤になっていて。

243 めっちゃ圧迫されて跡が付くんですよ。いつも目が乾燥しちゃうし。見せられないですね。まだ改良されてなくて。

吉崎綾 でもライブの見どころは素顔が見られるところなんです。

243 この間も「顔を見たくて来た」という方がいました。「よし!」って思いました。嬉しかったです。

吉崎綾 「超かわいいっす」って言ってたよね。「ガチやん」って(笑)。でもこの仮面が身体の役割を果たすときもあるんです。ある番組でスケジュールが合わずに出演できなかった時も、仮面だけで出たり。仮面を持っていれば誰でも243になれるので(笑)。

――吉崎綾さんは243さんのパフォーマンスをみてどう思いましたか。

吉崎綾 243の歌が上手いので、コラボが決まった時は「私、足を引っ張るだろうな」という思いがありました。年齢も変わらないのに、尊敬しています。

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最終更新:3/2(木) 12:49
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