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数字で見るアカデミー賞! 全米の“地域別視聴率”が浮き彫りにする事実とは?

3/2(木) 13:23配信

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今年のアカデミー賞授賞式テレビ中継の平均視聴者数は3290万人で、過去9年間で最低だったと調査会社ニールセンが発表した。

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電通系のメディア投資会社アンプリファイUS副社長で番組リサーチ担当のビリー・ゴールド氏は視聴率低下の理由を分析し、米紙ロサンゼルス・タイムズにこう語っている。「考えられるのは、政治的要素が一定の視聴者を遠ざけたという事実でしょう」。

どうやら、やはり背景には何かとお騒がせなあの大統領の存在があるようだ。

地域別視聴率が示す「証拠」

ゴールド氏の指摘は、今年度これまでの他の映画賞同様、アカデミー賞でも出席者からトランプ大統領を批判する発言が多く飛び出すと予想されたため、ある種の人々が授賞式中継を視聴しなかった、というもの。こういった見方は事前からあった。

実はこの意見を裏付ける証拠がある。地域別の世帯視聴率が最も高かったのはニューヨークの31.1%。サンディエゴ(30.7%)、ロサンゼルス(30.5%)、シカゴ(30.5%)、サンフランシスコ(30.3%)、フィラデルフィア(25.3%)、シアトル(24.7%)、ボストン(24.1%)、デンバー(23.4%)、ワシントンDC(23.2%)と続く。フィラデルフィアを除き、これらは全て昨年11月の大統領選挙で民主党のヒラリー・クリントン候補を支持した州にある。リベラル派が優勢な大都市が目立つ。

これに対して、最も低かったのがテネシー州メンフィスの10.6%。次いでオハイオ州デイトンの11.3%、ノースカロライナ州ウィンストン・セイレムの11.4%、ルイジアナ州ニューオーリンズの12.6%という順番。これらは全て共和党のドナルド・トランプを支持した州だ。現在、アメリカを蝕んでいる政治的分断を如実に表した数字と言える。

実際の授賞式では、トランプ批判発言は予想されていたよりもずっと少なかった。にもかかわらず、米メディアによると当の大統領は、28日(火)に放送されるテレビのインタビューで「『人種のカード』を切るとき、いつも彼らはひどく負けるんだ。私は何年もそれを見てきた」などと、自身の移民政策への批判コメントもあった同中継をこきおろしたという。

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最終更新:3/2(木) 13:23
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