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仮駅舎に「加賀アート」 加賀温泉駅、大聖寺高卒業生が描く

3/2(木) 1:52配信

北國新聞社

 北陸新幹線延伸に伴い、JR加賀温泉駅で進められている仮駅舎の工事現場に、加賀市の魅力を詰め込んだ壁画アート作品がお目見えした。1日に大聖寺高を卒業した女子3人が、工事用の囲いに温泉や山中漆器、九谷焼、市ゆかりの偉人などを描いた。県外に進学する3人は、作品を仕上げながらふるさと加賀の良さと郷土愛を再認識し、多くの人に伝わることを願った。

 作品はアクリル絵の具を使って描かれた。柴山潟から臨む白山や、山中温泉の「あやとり橋」、北陸新幹線の最速列車「かがやき」が表現され、同市出身の雪の科学者中谷宇吉郎、片野鴨池に飛来するカモ、山代温泉のシンボルである3本足のカラス「八咫烏(やたがらす)」なども、かわいらしいタッチでデザインされた。

 アート作品を手掛けたのは、細川穂乃花さん(18)、塚谷知夏子さん(18)、片山結夢さん(18)の3人。松浦幸雄駅長(58)が、加賀市美術館の長谷川清館長(77)=北國新聞文化センター講師=に殺風景な囲いを鮮やかに彩る相談をしたところ、長谷川館長に絵画を学ぶ3人が、卒業記念として「加賀の魅力をテーマにアートに挑戦したい」と作画を申し出た。

 現駅舎は、新幹線の加賀温泉駅と高架橋の建設予定地にあるため、約70メートル離れた位置で、昨年12月12日から在来線の仮駅舎の工事が進められている。3人は2月22~27日に1日3、4時間かけ、工事現場に設置されているスチール製の囲いに縦1・4メートル、横3・5メートルの作品を描いた。

 アートは仮駅舎の囲いが解体される5月中旬まで展示する。3人は今春から県外の美術大学に進学することが決まっており、細川さんは「アートを描いて、ふるさとの良さを再確認した。観光客にも加賀市の魅力を知ってほしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:3/2(木) 1:52
北國新聞社