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株高の背景に「世界同時景気回復」が垣間見える4つの理由

3/3(金) 16:15配信

投信1

好調な“春相場”が続いています。その要因として、トランプ政権の経済対策に対する期待だけではなく、資源高を背景にした新興国市場の景気回復も見逃せません。

また、景気敏感銘柄が多い中小型株が大型株に対して世界的にアウトパフォームしていることから、現在の株高は「世界同時景気回復」に対する期待が背景にある可能性も否定できません。以下の4つの記事から、現状の株高について複眼的に考えてみましょう。

少し大人になったトランプ大統領をマーケットは好感

日本時間の2017年3月1日午前11時から行われたトランプ大統領の議会演説を金融市場はポジティブに捉え、演説後、株高、円安が進みました。

演説内容は新味に欠けたものの、以下の記事で解説されているように、「言葉の使い方や演出が巧みで、米国民の団結、米国精神の復活、米国内の弱者への思いやり、夢や希望を感じさせる内容であったこと」が好感されたためと考えられます。

とりわけ印象的だったのは、共和党議員から大きな拍手が起きていたことです。トランプ氏の政策内容は伝統的な共和党の方針からやや逸脱する内容が多いため、ややもすると大統領は孤立してしまうのではないかという懸念がありましたが、今回の少し大人になったトランプ氏の演説は、そうした懸念を後退させるものとなったのです。

演説後、現地時間1日の米国市場も大幅高となり、続く2日の日本市場も続伸となっています。春の訪れとともに本格的な強気相場入りの予感すらしますが、これがどこまで持続していくのか気になるところです。そこで次に、”トランプ効果”以外の観点から株高の背景を考えてみたいと思います。

出所:米大統領演説はポジティブ 議会の熱気を好感(楽天証券)

中国で販売が回復しているプレミアムブランド企業の株価が堅調

強気相場の背景は、実態経済の中にも見出すことができます。

以下の記事にあるように、ルイ ヴィトンなどの高級ブランドを傘下に有するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(フランス)、中華圏で宝飾品の小売を展開する周大福珠宝集団(香港)、カルティエなどを傘下に有するフィナンシエール・リシュモン(スイス)、グッチなどを傘下に有するケリング(フランス)といったプレミアムブランド企業の中国での売上高には回復傾向が見られます。また、これらの企業の株価も年初から堅調に推移しています。

こうした高級品が売れ出している背景には、トランプ政権誕生後の株高による資産効果や中国経済の安定などがあると考えられ、今後は消費が回復することで生産も回復に向かう好循環につながる可能性も十分に考えられます。

現時点では「世界同時景気回復相場が訪れる」という論調は少数派ですが、今起きている世界的な株高はその可能性を示唆しているかもしれないことを頭の片隅に入れておきましょう。

出所:プレミアム・ブランド市場に回復の兆し(ピクテ投信投資顧問)

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最終更新:3/3(金) 16:15
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