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名良橋晃の定点観測♯30「個性派が多いJ2。多くの引き出しがないとJ1昇格は勝ち取れない」

3/3(金) 17:20配信

theWORLD(ザ・ワールド)

スタイルを貫くか結果重視か。風間監督で名古屋はどうなる

毎シーズンJ2の戦いは厳しく、私は個人的にJ1に負けず劣らず見どころが多いと感じています。昇格争い、残留争いはもちろん、各クラブがどんな戦いをするか、とても楽しみにしています。なぜなら、J2は監督のカラーを出した個性的なチームが多く、そのぶつかり合いは非常に見応えがあるからです。

1998年フランスW杯をともに戦った相馬直樹監督(FC町田ゼルビア)、同い年の片野坂知宏監督(大分トリニータ)など同世代の指揮官をはじめ、今シーズンはロティーナ監督(東京ヴェルディ)、フアン・エスナイデル監督(ジェフユナイテッド千葉)、リカルド・ロドリゲス監督(徳島ヴォルティス)という3名の新しい外国籍監督。さらには、イビチャ・オシムさんの教え子で多彩な戦術を持つ間瀬秀一監督(愛媛FC)などもいます。それぞれの監督に率いられたチームがどんな個性を発揮するのか。そして、どんな結果を生むのか──考えただけでもワクワクしてきます。

とくに、今シーズンは名古屋グランパスという“面白い存在”がいます。J2に降格したなか、風間八宏監督を招聘し、佐藤寿人を筆頭に新たな戦力を積極的に補強しました。風間監督は川崎フロンターレでは長いスパンで戦術の浸透を図り、就任5年目だった昨シーズンにJ1、天皇杯で優勝争いにからみました。しかし、最初のころは結果が出ず、苦戦した時期がありました。一方で名古屋グランパスは「1年でのJ1昇格が義務」だと明言しています。そうなると、結果重視のスタイルで戦うのか、それともやはりポゼッションベースの風間スタイルを貫くのか。新たに加わった3名のブラジル人選手の起用方法も含めて、風間監督の戦術に注目しています。

同じく降格となった湘南ベルマーレは、チョウ・キジェ監督が引き続き指揮を執ります。2014年にJ2を戦ったときはシーズン序盤から他チームを圧倒して昇格を決めましたが、今シーズンは同じようにいかないでしょう。いまはもう、すべてのチームがそのサッカーを熟知しています。今オフに菊池大介(→浦和レッズ)や三竿雄斗(→鹿島アントラーズ)が移籍したように、毎年のように主力を引き抜かれてもいます。

チョウ・キジェ監督の戦術はシステムが流動的で、展開によって目まぐるしく選手たちが動きまわります。すでにこのサッカーが浸透していますが、それだけに対戦相手も良さを消そうと十分に対策を練ってきます。しかも、J2はそういう部分に重きを置くチームが多いです。鍵を握るのは、表原玄太(←愛媛FC)、野田隆之介(←名古屋グランパス)、秋野央樹(←柏レイソル)など新加入選手でしょう。彼らの力をチームへ昇華する作業が遅れると、苦しいシーズンになるかもしれません。

長丁場の戦いですが、やはりスタートダッシュが大事です。昨年のコンサドーレ札幌は序盤、中盤で勝点を積み上げ、終盤に苦戦するも逃げ切って昇格を決めました。今シーズンのJ2は監督、選手の入れ代わりが多く、昨シーズンの成績はあまり参考になりません。すなわち、開幕直後から見逃せない試合が続くことになるでしょう。

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