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和洋融合「よばれ料理」 珠洲・飯田のレストラン

3/3(金) 1:33配信

北國新聞社

 珠洲市飯田町のレストランに、珠洲の祭礼で自宅を訪れる客人に振る舞われる「よばれ料理」を再現したオリジナル御膳(ごぜん)「祭り御膳」が登場した。輪島塗の膳椀(ぜんわん)を使い、珠洲の食材を使った和洋折衷のごちそうに仕上げた。9、10月の奥能登国際芸術祭(北國新聞社特別協力)に向け、よばれ料理を見たことがない観光客らに、祭りの風習を伝える。

 祭り御膳は飯田町の「カフェ・ド・らんぷ」店主でチーフシェフの橋元貴博さん(43)=若山町火宮=が仕上げた。珠洲産のダイコン、ブロッコリー、海藻をふんだんに使い、お吸い物や揚げ物など9品とした。予約客には別料金で、奥能登の方言で手土産を指す「こぶた」や焼き物を添えた「二の膳」も提供する。

 膳椀は実家の倉庫や、知人の家で使われずに保管されていた40人分の膳椀を使用している。橋元さん宅では約30年前に「よばれ」の風習が簡略化され、膳椀が使われなくなっていた。橋元さんは少年時代の記憶や、住民への聞き取り調査を頼りに、並べ方や調理法を再現し、オリジナルの御膳を仕上げた。

 橋元さんは金沢市内のホテルでフランス料理を中心に修業しており、提供する「祭り御膳」では「膳椀を生かしながら、和食と洋食を融合させた独自の料理を提供したい」としている。

 奥能登国際芸術祭では、実行委が市内の飲食店や民宿などに協力を求め、よばれ料理をイメージした定食「珠洲 まつり御膳」を提供する計画を進めている。橋元さんは御膳の改良を重ね、提供店として認定を受けたい考えで「観光客の記憶に残るような料理を、精いっぱいのもてなしで提供したい」と話した。

北國新聞社

最終更新:3/3(金) 1:33
北國新聞社