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会議中に起立した病院に特別金、英NHSの健康向上施策

3/4(土) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Laura Donnelly】
 英国民保健サービス(NHS)では、病院スタッフの健康向上を目的としたプログラムの下、各NHS病院がそれぞれの目標を達成すれば、その病院の事業体であるNHS信託(NHSトラスト)に特別金を支給する計画を導入している。どんな取り組みをするかの詳細は、各NHS病院が独自に決めることができる。

 イングランド(England)ベッドフォードシャー(Bedfordshire)のある病院では、スタッフらに毎時2分間、飛び跳ねるよう業務命令が下っている。

 同病院を運営するベッドフォード病院NHSトラスト(Bedford Hospital NHS Trust)の理事会の文書には「1時間以上続くすべての会議で、出席者は1時間経過した後に起立しなければならない」などの取り組みが記されている。

 同トラストによると、出席者が1時間ごとに「数分間、足を伸ばすために」立ち上がれば、目標達成とみなされる。最近の理事会の議事録では、時計が60分を経過したときに理事全員が起立を強制されたと記録されている。

 ベッドフォードのNHSトラストは、会議中の起立制度によって、どのくらいの支給額が見込めるのかは明かしていない。広報担当者は、これは「包括的な計画」の一環で、他にも職場でのヨガやスタッフ用のジムを導入していると述べた。

 ヘルス・サービス・ジャーナル(Health Service Journal)誌によると、この健康福祉イニシアチブによって目標を達成すれば、そのNHS病院の事業体に最大90万ポンド(約1億3000万円)の特別金が支給されるという。

 特別金は、NHSスタッフの健康向上や肥満対策を目的とした全国規模のプログラムから拠出される。その他には、健康食の奨励やインフルエンザの予防接種、ズンバを踊るフィットネスクラスや夜間勤務のスタッフ用のスポーツクラブを整備するといった取り組みもある。またジャンクフードの販売を減らしたり、不健康な食べ物の広告を禁止することなども対象となる。「健康と福祉」の向上目標を達成した病院は、特別金の支給を申請できる。

 英医学専門誌ランセット(Lancet)に昨年掲載された研究では、1日中座っていることは喫煙と同じくらい健康に悪く、座ってばかりの生活による悪影響を相殺するには、毎日1時間の運動が必要だと指摘している。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:3/4(土) 10:00
The Telegraph