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生田斗真が”人生で最も苦労”した役って?『彼らが本気で編むときは、』

3/4(土) 11:40配信

dmenu映画

ジャニーズ屈指のカメレオン俳優といえる生田斗真が、役者としてステージをまたひとつ上がったのを感じた――。2月25日より公開中の映画『彼らが本気で編むときは、』(監督:荻上直子)で生田が演じたのは、トランスジェンダーの女性・リンコ。生田の俳優人生において一番の難役だったようですが、“俳優・生田斗真”の実力を国外にも知らしめる名演を見せました。

オネエのモノマネになっていないか不安だったけど…

小学5年生のトモ(柿原りんか)は、シングルマザーの母親ヒロミ(ミムラ)が男を追って姿を消したため、叔父であるマキオ(桐谷健太)の家に向かう。マキオと一緒に暮らす恋人リンコ(生田斗真)は、トモにとって初めて出会うトランスジェンダーの女性だった――。

リンコは、男性の肉体を持って生まれたものの、心は女性というキャラクター。性別適合手術もすでに終えており、あとは戸籍を女性に変えるだけという状態です。生田は公式サイトに寄せたコメントの中で、「俳優としてお仕事を続けてきて、こんなに難しい役と出会ったことはありません」と告白しており、リンコを演じる上でかなり苦戦したようです。

筆者は作品を鑑賞する前、生田の演技が、バラエティに登場するいわゆる“オネエ”キャラのモノマネに近いものになっているんじゃないかと懸念していました。無暗に体をクネらせて、女性というよりオネエな振る舞いになっていたら……と。しかし、その不安は杞憂に終わりました。もちろん、リンコは仕草ひとつひとつが柔らかいのですが、けっして過剰な印象は与えません。「こういう雰囲気の女性って確かにいるよな」という自然な範疇のたおやかさに収めていました。

LGBT映画として国際的な評価受ける

生田は、コメントの中で、撮影前に実際にトランスジェンダーの女性たちから話を聞いたことも明かしています。その中で、「手術も済んで、戸籍も女性に変えている人は、自信を持っているんです。変に女性っぽくしなくても、自分は女性であるという確信を持っている」と自身の考えを述べていました。そのため「自然な女性として映るように」と心がけていたそうで、つまり生田は、あくまで“女性”という意識でリンコ役を演じたということ。こちらは、トランスジェンダーを扱う作品を作る上で、非常に大切な視点でしょう。

その甲斐あって、『彼らが本気で編むときは、』は、世界三大映画祭のひとつ、「第67回ベルリン国際映画祭」にて、LGBT(セクシュアル・マイノリティの人たち)をテーマにした全37作品の中で、優れた作品に与えられるテディ審査員特別賞と、ドイツの観客の投票により決まる観客賞のW受賞を果たしました。

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最終更新:6/19(月) 13:12
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