ここから本文です

銘柄牛GI登録 特産松阪、米沢、前沢 農産物輸出に弾み

3/4(土) 7:00配信

日本農業新聞

 日本を代表するブランド牛肉の地理的表示(GI)登録が本格化してきた。農水省は3日、「特産松阪牛」(三重県)、「米沢牛」(山形県)、「前沢牛」(岩手県)を新たにGIに登録した。農水省が昨年末、牛肉の登録基準を明確化したことで今後申請がさらに増える見通し。牛肉は海外での需要の伸びが今後も期待できる品目だけに、日本産農産物の輸出拡大の追い風になりそうだ。

 牛肉のGI登録はこれまで兵庫県の「神戸ビーフ」と「但馬牛」の二つだけだった。今回、日本を代表する銘柄が仲間入りした。

 この日、東京都内で登録証の授与式があり、三重県松阪市の竹上真人市長は「和牛を世界に発信するきっかけとしたい」と輸出拡大に意欲を示した。JA山形おきたまの木村敏和組合長とJA岩手ふるさとの門脇功経営管理委員会会長も、産地活性化へ期待を強くした。

 黒毛和種は近年、血統の均一化や飼養管理の平準化が進み、他産地との違いを説明しにくくなっている。このため同省は昨年末、全国的な品評会で複数回受賞歴があることなど登録に必要な社会的な評価の基準を明確化。申請が今後増える可能性がある。

 GI制度は品質にお墨付きを与え、偽物を国が取り締まる仕組み。昨年末の法改正で、生産者が直接外国政府に申請しなくても、政府間の国際協定で名称を保護できるようになった。国際協定の締結を待たなくても日本でGI登録されれば、仮に海外の他の業者が商標登録を申請した場合に、異議申し立てしやすくなるという。

 日本産牛肉の輸出は昨年、136億円(前年比23%増)で過去最高を突破した。順調に増えているが、輸出額1兆円の目標達成に向けて、他国産の牛肉が海外で「WAGYU」として売られるなど、ブランド保護が課題になっている。

日本農業新聞

最終更新:3/4(土) 7:00
日本農業新聞