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満島ひかり、真骨頂は“不穏さ”にあり!? 『愚行録』壮絶独白シーンに鳥肌

3/4(土) 21:40配信

dmenu映画

女優・満島ひかりが、まだ31歳ということに驚く。同世代の女優の中でも、彼女の演技力はもはや異次元のレベルに達しており、すでに大女優の風格すらうっすら漂わせてきています。シリアスもコメディもどんな役も見事にこなす彼女ですが、その真骨頂はサスペンスでこそ味わえるのではないでしょうか!?

育児放棄の疑いで逮捕された女役

2月18日より公開中の映画『愚行録』での満島の演技は、すさまじいものでした。同映画は、絵に描いたように幸せな家族だった田向(たこう)一家の惨殺事件をめぐる謎を描いたミステリー。満島は、事件の謎に迫る週刊誌記者・田中(妻夫木聡)の妹・光子役を演じました。

光子は、一人娘を育児放棄した疑いで逮捕されて留置場に入っています。物語の途中までは、光子はとくに目立った存在ではありません。しかし、静かに存在感を増していき、「誰が真の被害者で、誰が加害者なのか?」「“愚行”とは何か?」という映画全体のテーマともいえる問いを突き付ける存在となります。

圧巻なのは、終盤の独白シーン。なんでもない世間話のような口ぶりからは、不気味さだけでなく、切なさ、悲しさも感じられて……。さまざまな感情がグラデーションを描く、まさにニュアンスの芝居のお手本とも言える名演を見せました。『愚行録』は、満島が光子役でなければ成立しなかった作品だったと言っても過言ではないでしょう。彼女の醸し出す不穏さが堪能できる作品です。

サスペンスに立て続けに出演

そう、満島ひかりという女優の真骨頂は、“不穏さ”にあるのではないでしょうか? 昨年放送されたNHKドラマ「トットてれび」では、ユーモアたっぷりに黒柳徹子役を演じてみせて、コメディエンヌとしての才能を世間に知らしめましたが、昨年末から立て続けにサスペンス要素のある作品に出演しています。

昨年12月にNHK BSプレミアムで放送された、江戸川乱歩による短編を映像化したオムニバスドラマ「シリーズ・江戸川乱歩短編集II 妖しい愛の物語」では、シリーズ前作に引き続き主人公の明智小五郎役(!)を演じたほか、第3話「人間椅子」では、変態性癖を打ち明けられる妖艶な女流作家役を演じました。

そして、放送中のTBS系ドラマ「カルテット」です。こちらは、“偶然”出会った30代の男女4人がカルテットを結成し、軽井沢でひと冬の共同生活をおくる姿を描いたラブストーリー×ヒューマンサスペンス。満島演じるチェリスト・世吹すずめは、マイペースなようでいて、実は裏で「主人公・巻真紀(松たか子)は夫を殺しているのではないか」という疑惑の真相を探っているというスパイ的なポジションのキャラクターです。ドラマの序盤では、果たしてすずめは敵か?味方か?という“ゆらぎ”で魅せました。

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最終更新:6/19(月) 13:12
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