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51歳で高校生に 紆余曲折の人生、中卒で「昇進」できない悔しさ…作文が全国最高賞 沖縄

3/4(土) 19:00配信

沖縄タイムス

 【那覇】泊高校通信制課程を昨年9月に卒業した糸数正樹さん(53)=那覇市=が、第34回「私の主張」作文コンクール(主催・全国私立通信制高等学校協会)で最高賞に当たる文部科学大臣賞に選ばれた。同校で2月26日に表彰式があり、在校生らの前で賞状を受け取った糸数さんは「将来は沖縄のために頑張りたい」と喜んだ。

 作文のタイトルは「寄り添って生きる」。糸数さんは16歳で高校を中退後、上京して運輸会社に就職したが、高校卒業資格がないだけで「昇任」がかなわず、悔しい思いを経験した。可能性を広げたいと一念発起し、泊高を受験。51歳で再スタートした学校生活を通して感じた思いをつづった。

 育児や親の介護をしながら勉学に励む級友に接したり、子どもの貧困など沖縄の実情を目の当たりにしたりする中、「つえとして支えになり、問題を抱えている人々のケアやサポートをしたい」という思いが強くなった。

 糸数さんは2018年4月から、牧師などを養成する東京の神学校へ入学するとともに、放送大学でも学ぶ予定。「必要な資格や知識を習得したい」と向上心は尽きない。「高校を卒業することで道は広がる。思い悩んでいる人は思い切ってチャレンジしてほしい」と力を込めた。

 同コンクールには全国15校から134作品の応募があり、大臣賞に5人が選ばれた。

最終更新:3/7(火) 17:50
沖縄タイムス