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長野の9人乗り防災ヘリ墜落3人死亡、100人態勢で捜索再開

3/6(月) 9:50配信

THE PAGE

 長野県の消防防災ヘリコプター「アルプス」が5日午後、同県岡谷市、松本市などにまたがる鉢伏山(はちぶせやま・1929メートル)に墜落しました。5日夜までの捜索で3人を救助した後、いずれも死亡を確認。同県、県警、自衛隊は6日早朝から100人以上の態勢で残る6人の救助活動を再開、ヘリによる上空からの捜索も始めました。

高度な操縦技術求められる救難ヘリ

 長野県は5日、救助・捜索のため「長野県消防防災ヘリコプター事故対策本部」(本部長・阿部守一知事)を設置。対策本部によると、6日午前4時から消防58人、県警17人、自衛隊(松本駐屯地)34人の合わせて109人による地上隊が塩尻市の拠点、長野県総合教育センターを出発、救助活動を再開しました。

 同時に近隣県などにも支援を求め、山梨、岐阜、埼玉各県や自衛隊などを含め合わせて5機のヘリコプターが6日から出動。一部は同日午前5時過ぎから、上空からの捜索を始めました。

 鉢伏山はなだらかな形で、南側の高ボッチ山とともに長野県民にはよく知られた山。対策本部によると、雪などによりこの日の救助・捜索は高ボッチ山からのコースを取っています。

 墜落した長野県の消防防災ヘリコプターはベル412EP型で、定員15人。最大全装備重量5398キログラム、航続距離783キロメートル、限界高度6096メートル。エンジンは双発タービンで最大出力1800馬力。機体の全長は17・1メートル。

 消防防災ヘリは5日午後に鉢伏山周辺で山岳遭難救助の訓練を予定していたと見られ、県営松本空港を出発した後、連絡を絶ちました。

 遭難救助などのヘリコプターは、救助地点で空中にとどまるホバリングなどの特別の状態を維持することが多く、極めて高度な操縦技術が求められています。

 山岳遭難の救助では高山で空気の密度が低い上、悪天候下の突風、吹雪、視界不良などを克服しながらの操縦技術が求められることもあり、ベテラン操縦士の殉職の例もあります。

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■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説

最終更新:3/12(日) 12:04
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