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大阪「商店街へ行こう」復興支援もグルメ談議から

3/6(月) 17:55配信

THE PAGE

復興支援も飾らないグルメ談議から

大阪「商店街へ行こう」復興支援もグルメ談議から 撮影:岡村雅之 THEPAGE大阪

大阪市西淀川区で身近な地元商店街の魅力をアピールするイベント「商店街へ行こう」が5日、サンリバー柏里商店街で開かれ、東北復興支援の東北グルメ市や地元漁協によるしじみ汁の試食会などでにぎわった。復興支援も飾らないグルメ談議から盛り上がった。

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淀川でしじみが獲れると知ってますか?

サンリバー柏里はJR塚本駅前からまっすぐ西へ延びる商店街だ。イベントは西淀川区商店振興協議会、大阪市漁業協同組合、西淀川区役所で構成する西淀川区商店街にぎわい再生事業実行委員会が主催。区内の主要商店街で会場を変えながら年に数回開かれ、今回で12回目。午後2時の開始早々から無料提供コーナーで人だかりができた。

 大きな鍋にしじみ汁をたっぷり用意したのは、地元の漁協関係者。淀川河口域で営まれているしじみ漁のPRを兼ねて、しじみ汁をふるまった。後継者難などでしじみ漁師と漁獲量が減ったものの、淀川のしじみはコクがあるため、高級料亭の料理人たちに支持されているという。淀川でしじみが獲れると聞いて驚いた女性区民は、試食して「コクがあってほんまに美味しいわ」と、二度驚いていた。

 他にも、手作り缶バッジ、自転車シミュレーター、グリコポッキーゲームなどが子どもたちに人気。甘くて温かいぜんざいのふるまいには女性たちが行列を作っていた。

1枚のどんどん焼きから対話が始まる

東北復興支援と銘打ち、東北グルメ市屋台が出店。宮城県出身の50代オーナーが、喜多方ラーメン、伊達やきそば、どんどん焼きなどの名物作りに追われた。どんどん焼きは、大阪では聞き慣れない料理だが、オーナーいわく「ちょっと高級なイカ焼きというところです。昔の箸巻き風といえば、分かる方がいらっしゃるかも」と、手を休めずに解説する。

筆者は残念ながら、箸焼きは初耳だったが、そばにいた88歳の女性に聞くと、「箸巻き? 覚えてますよ」とのこと。「一銭洋食やな。昔のことやから、具材はなんにも入っていない。せいぜい、かつおぶしをふるいにかけた後に残る粉ぐらいやったかな。生地が薄いので、箸に丸めて食べたもんや」と、懐かしむ。女性の思い出話に知的食欲を刺激されたのか、周囲から「1枚焼いて」などと注文が相次いだ。

 食に関して、大阪人は好奇心おう盛だ。「焼いといてな」と言い残して立ち去ろうとしたシニア男性も「すぐできそうやから、作るとこ、見とくわ」と、オーナーの手さばきを、つぶさに観察。お好み焼きとは異なり、生地とキャベツなどを事前にかき混ぜることはしない。タコや豚肉などの具材を、すばやく個別に焼いては生地の右側に載せていく。

 一方、生地の左側は、やきそばやキャベツがてんこ盛り状態に。最後は左右の生地を折り畳むようにさっと丸め、ソースやマヨネーズなどを華麗にあしらうと完成だ。オーナーは「丸めると、半熟の卵がとろけ出して、またうまい」とダメを押す。熟練の手さばきと名解説を堪能するギャラリーから「美味しそうやなあ」と、声があがる。

 どんどん焼き。確かに箸巻きとも通じ合うコナモン文化の進化系だろう。1枚のどんどん焼きで、東北の被災地と大阪がつながったと感じられる瞬間だった。

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最終更新:3/13(月) 8:03
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