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国内薄板市況、上伸鈍い。東アジアで最安値圏、メーカーは追加値上げも

3/6(月) 6:00配信

鉄鋼新聞

 メーカーの値上げを背景に国内薄板市況の上伸が続く一方、値上がりピッチには遅れが目立ち、東アジア市場との値差がなかなか縮まらない。輸入材も含めてメーカーは追加値上げする可能性が高まっている。

 足元の関西地区店売り定尺市況は、中板で6万円台が固まりつつあり、直近底値から1万2千円以上値上がりした。また、これまでユーザー向けは価格是正が進んでいなかったものの、トヨタの支給材価格が来年度から1万4千円の値上げで決着し、これを契機に今後の値上げ交渉が加速する見通しにある。
 薄板類は大幅に値上がりしているものの、海外メーカー関係者は「輸出市場の中で、いまだ日本は最安値圏。他国向け並みのオファーをすると、ユーザーの抵抗感が驚くほど強い」と嘆く。
 東アジア市場は、中国・宝山鋼鉄や韓国・ポスコ、さらに台湾・中国鋼鉄(CSC)といった各国最大手メーカーが値上げに取り組むなど上伸基調が続き、各国国内の熱延コイル価格はFOB換算でおおむね600ドル弱にまで値上がりしつつあるとみられる。一方、日本はメーカーの納期遅れなどの影響などで、コイル加工品の中板ですら520ドル前後にとどまり、東アジア市場との価格差はなかなか縮まらない。
 日本高炉メーカーは累計2万円の値上げを目指す方針だが、一部コイルセンター筋は「2万円にとどまらない可能性もあるのではないか」という。輸入材は、3月や4月以降からの積み期ですでに2万円以上値上げしているものもあり、2万円程度の値上げにとどまっているメーカーに関しては「採算割れしている品種もある」とされ、追加値上げに踏み切る可能性もある。

最終更新:3/6(月) 6:00
鉄鋼新聞