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東北大と日軽金、アルミ-カルシウム合金の実用化にめど

3/7(火) 6:00配信

鉄鋼新聞

 東北大学と日本軽金属は3日、アルミ―カルシウム合金のアルミ板などへの実用化にめどをつけたと発表した。共同研究で低ヤング率かつ優れた成形性が期待されるアルミ―カルシウム合金のヤング率が、加工・熱処理で変化するメカニズムを解明。最適な圧延や熱処理を実施することでヤング率の制御を実現した。高成形性材料として、寸法精度が厳しい電子機器分野での採用が期待される。

 アルミニウム合金は元素添加や冷間・熱間圧延、熱処理により強度や伸びを制御しているが、ヤング率については68~72ギガパスカルで一定となっている。一方でヤング率が20ギガパスカル程度のアルミ―カルシウム合金は高成形性材料として期待される一方で、加工段階でヤング率が変化するため実用化には至っていなかった。
 東北大学大学院工学研究科の手束展規准教授と日本軽金属は、X線解析装置を用いて熱間・冷間加工(圧延など)や熱処理前後で金属間化合物の結晶構造が可逆的に変化することを確認し、制御することを可能とした。また強度向上のためにヤング率に影響を及ぼさない鉄を添加することでアルミ―カルシウム合金の実用化のめどをつけた。

最終更新:3/7(火) 6:00
鉄鋼新聞