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「空想を語るな」と怒られても…。その男は少年マンガ的展開で夢に近づく

3/7(火) 10:51配信

BuzzFeed Japan

「宇宙をもっと身近に感じてもらいたい」。そう願って始めたのは、「空想」と一蹴された無謀なスケジュールのプロジェクト。しかし、少年マンガの主人公よろしく不思議な力で仲間が集まり、夢への第一歩を踏み出した。そんな人物がいる。【BuzzFeed Japan / 井指啓吾】

近藤憲さん。彼が挑戦しているのは、6台のカメラを搭載したサイコロ型の機体を特殊なバルーンで成層圏まで打ち上げ、そこから見える景色を撮影。地上に戻ってきた機体を回収し、6台の映像をつなぎ合わせて360度のVR映像を作るプロジェクトだ。

3月4日、バルーン打ち上げによる撮影は無事に成功。残すは映像を編集し、世に出すだけとなった。

意外なきっかけ

「面白いことをしたい、知らない人に会いたい、誰も見たことのないものが見たい」で頭の中が満たされている、という近藤さん。

高校卒業後、アメリカの大学に進学。カリフォルニアでサーフィンをしている時に「宇宙」を感じたのが、そもそもの始まりだった。

サーフィンに必要な波(潮の満ち引き)は、主に“月の引力”により発生する。「毎日遊んでいる場所が宇宙と関わっていることを感じて、興味を持ちました」

ちょうどその頃、民間初の宇宙港「Spaceport America」が開港した。これに衝撃を受けた近藤さんは「とりあえず飛び込んでみよう」と決心。

持ち前の行動力を活かして様々な人に会い、アメリカ航空宇宙局(NASA)が出資する「New Mexico Space Grant Consortium(NMSGC)」でマーケティング担当として働きはじめた。民間でのロケット開発・事業化に携わり、官民学をつなぎ合わせる経験を積んだ。

苦悩の1か月間

近藤さんが日本に戻ったのは2016年8月。ある大きな目標を携えていた。それは、日本の民間宇宙開発を推進させること。

「アメリカでは、学生チームがロケットをぽんぽん打ち上げていました。日本とアメリカの差は何かと考えたときに、国土や気候、法律の問題以前に、日本のみなさんが『宇宙はほど遠いもので、自分たちには関係ない』と考えていて、それが要因なのではないかと思ったんです」

宇宙を身近に感じてもらうための最初のステップ。それが、360度宇宙VR映像を特殊バルーンで撮影する今回のプロジェクトだった。しかし、いざ挑戦しようと思っても、宇宙の話をまともに聞いてくれる人は少なかった。

資金を集めようと投資家に話を持ち込んでも、「空想を語るな」「お前の夢物語には付き合えない」と相手にしてもらえなかった。そんな1か月間を、近藤さんは「けっこうツラかった」と苦笑気味に振り返る。

風向きが少し変わったのは、このプロジェクトを技術面や映像面でサポートしている、360Channelの技術統括/クリエイティブディレクターである松山聡志さんと出会ってからだ。

難航していた資金集めはクラウドファンディングを利用。3日間で31人のパトロンを得て、目標額を超える125万5000円を集めた。

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最終更新:3/7(火) 10:51
BuzzFeed Japan