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社内で女性の意見は通らない? 朝日新聞が3月8日、女性企画で埋め尽くされる

3/7(火) 10:48配信

BuzzFeed Japan

3月8日の国際女性デーに、朝日新聞が「まるっと」女性向けに変わる。このプロジェクトは、過去に挫折も経験した女性記者たちの「妄想」からはじまった。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

明治初期、女性はピクニックを楽しんでいた。24枚のモノクロ写真が語る150年。

国際女性デー(3月8日)は、1900年代はじめに女性が参政権を求めて抗議活動をしたことがきっかけで生まれた、女性の社会的な地位向上を訴える日だ。日本でもさまざまなイベントが企画され、BuzzFeed Japanもキャンペーンを展開している。

朝日新聞では8日、特設ページをつくるだけでなく、1面や政治面、スポーツ面、社会面などでも女性にまつわる記事を掲載する。すでに2月末から特設サイトでは、小池百合子東京都知事、ぺこさん、ジェーン・スーさん、西原理恵子さんなど著名人のインタビューを毎日、掲載している。

このプロジェクトは、有志の記者によるボトムアップではじまった。女性向けの記事が載りやすいとはいいがたい新聞紙上で、1~2月に6回連載「『女子力』って?」を掲載。SNSでも活発に発信している。

111位ショック!

2016年10月末、朝日新聞社の中で小さな波が起きていた。

世界経済フォーラムの報告書で、男女格差を示すジェンダー・ギャップが発表された。144カ国中、日本は111位で、前年より大きく順位を下げた。

この111位ショックについて記事を書いた地域報道部の三島あずささんの席に、科学医療部の錦光山雅子さんが駆けつけた。

「これは何か(企画を)やらないと、まずいんじゃない?」

関心がありそうな記者はいるものの、部署が異なり、それぞれ日常業務を抱えている。

こんな場面は、他の職場でも結構ある。部署が違う社員が、正規の業務フローではない企画をどうやって通すのか。上司の説得方法は? そのプロセスで挫折し、企画が頓挫してしまうことも多々ある。

記者たちはこうやって動いた。

1)とにかく話す

時間がないため、まずはランチをしながら話そうということになり、4人の女性記者が集まった。育児休業中の記者も赤ちゃんを連れてやってきた。

そこで出てきたのは、とりとめのない「怒り」だった。

中学校の制服代の調査で貧困ジャーナリズム大賞2016を受賞した錦光山さんは、こう話す。

「記者として『111位の風景』は、日々感じています。例えば子どもの貧困でも、女性が置かれた立場が背景にあることが透けて見えるのに、その問題が置き去りにされていることがストレスでした」

5歳の娘がいる三島さんは、「女子は赤、男子は青」といった悪気のない区別があることに違和感をもっていた。

「今は万能感に溢れている娘も、女だからといって鼻をへし折られる日が来るかもしれない。人として限界を知るのならいいけど、性別を理由に挫折してほしくない」

3月8日に合わせて紙面で取り上げたい企画はたくさんあった。1面から社会面まで黄色で彩ったらどうか、などと「妄想」は膨らんだ。

だが、実現が難しいことは記者たちにもわかっていた。

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最終更新:3/7(火) 10:48
BuzzFeed Japan