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「戦時中の女の子も、いまの女の子も同じ」少女と戦争を描き続ける漫画家・今日マチ子さんに聞いた

2017/3/7(火) 16:54配信

BuzzFeed Japan

あの戦争のころ。そこに確かに生きていた少女たちは、何を思い、何を感じ、そしてどう過ごしていたのか。そんな「戦争における少女」の姿を描き続けている、ひとりの女性漫画家がいる。今日マチ子さんだ。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

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沖縄戦(1945年)で海軍に動員され、多くが戦死した「ひめゆり学徒隊」。彼女たちの生き様から着想を得て描いた漫画「cocoon」(2010年)で今日さんは一躍、名を馳せた。

そのほかにも、アンネ・フランクをモデルにした「アノネ、」(2012年)や、長崎原爆をモチーフにした「ぱらいそ」(2015年)、南太平洋で兵士として戦う空想の少女たちをスケッチした「いちご戦争」(2014年)などを執筆している。

なぜ今日さんは、「少女」と「戦争」という、一見相反するテーマを結びつけて、作品を描き続けているのだろうか。

「私、定型的な戦争漫画とか好きではないんですよ」

BuzzFeed Newsの取材に応じた今日さんは、そう語りはじめた。

少女の背景に戦争がある

「描かれていることはわかるんだけれども、昔の話としてしか入ってこない。なんでこんなに、いまと距離感が出てしまうんだろうと、ずっと疑問で。それで、少女というフィルターを通してみようと思ったんです」

もともとは、沖縄出身の編集者が持ってきたアイデアだった。2人で話し合い、「戦争そのものを描くのではなく、少女の生活や考えていることの背景に戦争がある」ことに主眼を置くことを決めた。

「そこで大事にしようと思ったのは、女の子の気持ちです。その時に生きていれば、戦争の現実や政治的なメッセージは、日常にかき消されてしまうはずですから」

少女にとっては、戦時であれど、平時であれど、関係がない。いつだって目の前にあるものが、日常だ。

だからこそ。今日さんの作品に出てくる少女たちは、戦争という過酷な世界で生きていながらも、「少女らしさ」を捨てることはない。

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最終更新:2017/3/7(火) 16:54
BuzzFeed Japan