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先発落ち危機だった侍J松田を大爆発させた信頼と絆

3/8(水) 5:00配信

THE PAGE

侍ジャパンの打線が開幕のキューバ戦で爆発、14安打で11得点を奪い、キューバの反撃も振り切って11-6で重要な初戦を飾った。ヒーローは好守に多々いるが、気を吐いたのは3ランを含む4安打4打点と大爆発したソフトバンクの松田宣浩(33)だろう。実は、スタメン落ちの危機にあった。前日まで「打線で迷うのはサード」と、広島の田中広輔(27)か、松田か、の2択に頭を悩ませていた小久保監督は、試合後の会見で「悩んで、ごめんなさいって感じです」と、同席した松田に謝って会場を笑いに包んだ。
 指揮官の決断と、崖っぷちに追い込まれた松田を“熱男”に変えた仲間との信頼。絆を深めて侍ジャパンは1次ラウンド最大のライバル国との重要な開幕戦に勝利した。

 松田の2度目のWBCはミスから始まった。石川歩が、その立ち上がりに先頭のサントスに足元を襲われ、無死一塁から強攻策に出てきたアヤラを三塁へのゴロに仕留めたように見えたが、ややベース寄りの打球を逆シングルで処理しようとした松田がグラブに当てながら後ろに逸らした。無死一、二塁。

 この直後に小久保監督が「初回の菊池のプレー。あの併殺が大きかった」と、真っ先に勝因に挙げた菊池の体を張ったスライディングキャッチからの併殺プレーの超美技が生まれるのだが、松田は、「石川が打ち取った打球を弾いてエラーした。なんとかバッティングで貢献しようと思った」という。
 強化試合では打率.167と低迷。小久保監督が青木を3番に入れ、本番を想定した最後の強化試合となったオリックス戦では、ついにスタメンを落とされ、三塁には田中の名前があった。

「強化試合の内容を見ると、あまりいい状態とはいえなかった。まずいと思っていた」

それでも、小久保監督は、本職のサードベースマン、松田の秘めた可能性に賭けた。
 期待と緊張と責任感。それが名手、松田の何かを狂わせていたのかもしれない。

 だが、松田は、その借りをバットで返す。それも見事に。

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最終更新:3/8(水) 6:56
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