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なぜ日本電産はテレビCMに続き株主優待を始めるのか

3/8(水) 16:15配信

投信1

株主優待としてオルゴール記念館の招待券を提供

2017年3月7日、日本電産 <6594> は同社として初めての株主優待制度導入を発表しました。2017年3月末の株主に対して、長野県・下諏訪町にある同社の「日本電産サンキョーオルゴール記念館すわのね」無料入館リーフレットを贈呈するというものです。

「すわのね」は、2016年3月に「諏訪湖オルゴール博物館 奏鳴館」が改装されオープンしたオルゴールの博物館です。通常の入館料は大人1,000円、小中学生が500円ですが、優待制度を利用すれば、1回限りですが同伴者を含め無料で入館することができます。

昨年末の株主にもこの無料入館リーフレットは同社の株主通信とともに配布されていましたが、今回は取締役会の決議を経て、「株主優待制度」と位置付けられています。

なぜ今、株主優待制度を導入するのか?

そこで気になるのは、なぜこのタイミングで日本電産は株主優待の導入に踏み切り、それが「オルゴール記念館すわのね」なのかということです。

株式の中長期保有を促すのが最大の目的であることは言うまでもありません。しかし、同社はこれまでも個人投資家向けIRを開催するなど個人投資家の取り込みには比較的前向きであったので、それ以外の理由も考えられます。

そこで思い起こされるのが、同社が昨年末から「もし、日本電産がなかったら」という創業以来初のテレビCMを全国で放映していることです。ちなみに、このCMには同社と同じ京都出身の人気俳優、佐々木蔵之介氏が起用されています。

日本電産は家電などの最終消費財ではなく、モーターを中心とする電子部品メーカーです。いわば”黒子”の存在である同社がテレビCMを行う理由について、永守重信会長兼社長は「2兆円企業を目指すために会社を知ってもらい、優秀な人材を獲得するためである」といった趣旨の発言を最近の決算説明会で行っています。

このため、今回の同社初の株主優待制度導入も、「会社を知ってもらうこと」が目的の1つではないかと考えられます。

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最終更新:3/8(水) 16:15
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