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セーラーマーキュリーに憧れたあの頃から、「ピンク」と「かわいい」に向き合えるようになるまで

3/8(水) 11:34配信

BuzzFeed Japan

「女の子は本当にピンクが好きなのか」――多かれ少なかれ、多くの女性がドキッとしてしまう言葉じゃないだろうか。発売当初から気になっていた同名の本をようやく読んだ。

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すごく面白かった。ピンクとの葛藤を抱えているのは、自分だけじゃない。それどころか、世界共通、時代すら超えていた。大人になって、子どもの頃よりずいぶん素直な気持ちで「かわいい」ものが好きだと言えるようになってきたと思う。

ピンクはいつから「女の子」のものか?

著者の堀越英美さんは、2人の娘を育てる母。書き出しは、こんな嘆きから始まる。

<よもや自分の娘がピンク星人になってしまうとは。

「『女の子の色はピンク』なんて押し付け。女の子が生まれたら、自由にいろいろなものを選べるようにしてあげたい」。そう思って育ててきたはずの長女が、3歳を前にピンクにしか興味を示さなくなった。>

<国を越えてこれほど多くの女児がピンク(やプリンセス、キラキラしたもの、妖精など)を好むのは、いったいどういうわけなのか。社会の影響? それとも女の子は生まれつきピンクが好きになるように脳が配線されている? 仮に生まれつきの性質なのだとしても、もやもやせずにはいられない。>

本では、まず、ピンクが「女の子の色」となった歴史を振り返る。「女の赤ちゃんにはピンクを、男の赤ちゃんにはブルーを」は、ベルサイユ宮殿時代のフランスに端を発しているらしい。

1950年代アメリカにおけるピンクブーム、戦争を終えた“気分”を示すピンク、日本における「桃色」という言葉のエロスとの結びつき、女児アニメでの扱い……欧米と日本で同じところも違うところもある。

「ピンクへの反抗」として、アメリカで一大トレンドとなっている、女の子向けの理系知育玩具の数々を具体的に紹介する章も楽しい。すごいなぁ、今はこんなにいろいろあるんだ。

レゴや組み立て玩具、サイエンスキット、「理系女子」のファッションドールなどさまざまだ。大人も触ってみたくなる。日本ではまだ少ないけれど、これからブームはやってくるかもしれない。

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最終更新:3/8(水) 11:34
BuzzFeed Japan