ここから本文です

【F1】ピレリ「ラップタイムが2~3秒向上すれば、デグラデーションは劇的に変わる」

3/8(水) 12:00配信

motorsport.com 日本版

 F1の公式タイヤサプライヤーであるピレリには、ドライバーがレースで実力を発揮できるようなタイヤを用意することが求められている。先週のバルセロナで行われた第1回シーズン前テストでは、昨年に比べて劇的にデグラデーションが改善されたという感想をドライバーたちは述べた。

【写真】2016年F1マシンと2017年F1マシンの比較イラスト

 しかし、ピレリは、それが結論であると決めつけるのにはまだ早いと考えている。というのも、ピレリはタイヤに伝わる熱の温度が先週のテスト時よりもさらに上がると予測しているのだ。今週行われる第2回のシーズン前テストでは、各チームがマシンのパフォーマンスを大きく向上させるため、タイヤの反応も完全に変わる可能性があるという。

 ピレリのレーシングマネージャーであるマリオ・イゾラは次のように語った。

「彼らが2~3秒もラップタイムを改善すれば、我々は現在のデグラデーションを再評価しなければならない」

「ドライバーたちは、デグラデーションが少なすぎるという感想を持っているようだが、おそらくそれが正常だ。我々が想定していた数値と、第1回テスト時の数値は一致している。だが、第2回テストでは何が起こるのかを観察しなければならない」

 またピレリ・モータースポーツの代表であるポール・ヘンベリーは次のように語った。

「開幕戦がどうなるかはわからないし、ほとんどのチームは同じ感想を持つだろう。真実はきっと開幕戦の土曜日の夜にわかる」

「デグラデーションについてだが、私はバルセロナで路面温度が20度以上になるのを待つように話しているし、そうすることで、おそらく2~3秒以上のラップタイムの向上が見られると思っている」

「ラップタイムが3秒変わるだけで、全てのシナリオが変わる。我々は今ではなく、シーズン終盤を見据えているのだ。その時のマシンは、今とは劇的に異なっている可能性がある」

 レース戦略の鍵は、デグラデーションにあると言っても過言ではない。デグラデーションとタイヤ磨耗が最小に抑えられるのであれば、多くのチームはワンストップ作戦を主流とするだろう。

 またヘンベリーは次のように付け足した。

「ソフトタイヤの磨耗寿命は約80周を目安にしていた。つまりワンストップ作戦も視野に入るというわけだ。昨シーズンで我々はもっとワンストップレースを推し進めたかったのだ」

「オーバーヒートを抑制するためのテクノロジーを突き詰めていくと、そこにはデグラデーションという概念はなくなる」

Jonathan Noble