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朝日新聞で上司が記者の勤怠を改ざん 10人分、最大月56時間短く

3/8(水) 18:15配信

BuzzFeed Japan

朝日新聞社で記者の申請した出退勤時間を上司が改ざんし、一定の基準内に収めていた問題で、その人数が記者10人、計26ヶ月におよぶことが、BuzzFeed Newsが入手した社内文書と同社への取材でわかった。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

労務管理を担う所属長によって、記者の提出した出退勤時間が改ざんされていたこの問題。1人の記者が改ざんに気づき、2016年5月、労働組合に通報した。これについては、16年11月にBuzzFeed Newsが報じている。

同社はその後、ヒアリングやログ解析を実施。今回、改ざんの実態が新たに判明した。

BuzzFeed Newsが入手したのは、朝日新聞社の労働組合が3月3日、メールで配信した文書だ。

それによると、改ざんが見つかったのは2015年6月から16年5月までの10人分、延べ26ヶ月分だ。関係者によると、大阪本社経済部だという。

「みなし労働制」を採用している記者職では、出退勤時間から1日あたり8時間を引いた「措置基準時間」が健康確保や労働実態把握の目安となっている。

同社によると、月100時間を超えると産業医の面談が受けられるようになり、180時間もしくは3ヶ月連続で120時間を超えると、面談が義務付けられる。

改ざんには、措置基準時間を一定以内に収める目的があったとみられる。

ただし、今回の問題は、残業代の未払いとは無関係だ。「みなし労働制」では残業代が固定で決まっているためだ。

1ヶ月で計56時間30分、短く改ざんされていた社員もいた。

最初に改ざんに気づいた社員のもので、今回発覚したケースの中では一番大きい。改ざんされた延べ26ヶ月分の内訳は、以下の通りだった。

・50時間以上:1ヶ月分
・40時間以上:2ヶ月分
・30時間以上:3ヶ月分
・20時間以上:2ヶ月分
・10時間以上:4ヶ月分
・9時間以下:14ヶ月分

この改ざんにより、産業医面談を受ける機会を失った記者もいたという。

なぜ、こんなことをしたのか。文書によると、所属長は社内調査にこう答えている。

「当初は部員に声をかけて書き換えていたが、その後、自分が考えるあるべき働き方に基づいて無断で書き換えるようになった。100時間、120時間までに収めることは意識した」

そのうえで、「産業医面談を避けたり、管理職としての評価をよくしようとする意図ではない」と説明しているという。

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最終更新:3/8(水) 20:44
BuzzFeed Japan

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