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トピー工業、新日鉄住金系のリンテックスを完全子会社化へ。スチールホイール事業強化

3/9(木) 6:01配信

鉄鋼新聞

 トピー工業は8日、新日鉄住金の100%子会社で、自動車用スチールホイールを生産・販売するリンテックス(本社・岡山県倉敷市)の完全子会社化について検討を開始すると発表した。スチールホイールの国内市場が縮小する中、両社の技術力や人材など経営資源を一体化することで、多様化する顧客ニーズへの対応力強化や次世代技術の開発、海外事業の拡大につなげる狙い。

 トピー工業は8日付で新日鉄住金と基本合意書を締結。今年9月下旬に正式契約し、10月をめどに全株式を取得して完全子会社化する予定。
 国内の自動車用スチールホイールの市場規模は2015年で推定1700万本。アルミホイール化に加え、スペアホイールの減少や温暖化に伴うスノータイヤの販売減などの影響で、市場は10年前に比べおおむね半減しているもよう。
 1952年設立のリンテックスは99年に住友金属工業が100%子会社化した。16年3月期の売上高は102億円。乗用車用スチールホイールを主力とし、売上高の7割が国内。岡山と太田に工場があり、中国・広州にも生産拠点を有する。
 トピー工業は、国内では豊川と綾瀬、海外では米国・ケンタッキーとメキシコ、中国・福建で乗用車用スチールホイールを生産。乗用車用アルミホイールや建設機械用ホイールも生産しているトピー工業は、スチールホイール事業の売上高は非開示としたが、国内の同事業に関して両社は同規模とみられる。
 国内の乗用車用スチールホイールのシェアは1位が中央精機、2位がトピー工業と推定される。トピー工業がリンテックスを完全子会社化しても同社は2位にとどまる見通し。
 なお、両社による技術開発や国内4カ所となる生産拠点の集約など具体的な取り組みについては今後検討していくとした。

最終更新:3/9(木) 6:01
鉄鋼新聞